perosakaのレビューコレクション
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ごーすとらいふぁー少し儚げでもあり、ふわふわ可愛いイラストに惹かれてプレイさせていただきました。音量設定等のUIがてるてる坊主になっており、至るところにこだわりが見られる、お洒落で素敵なノベルゲームです。 @ネタバレ開始 初めの注意事項からこのゲームの世界観が盛り込まれていたのだなとプレイ後に気づき、物語を噛みしめるべく二周しました。暗すぎて一体どこなのかよくわからないアイコン、「了解です」というお返事、「お幸せに!」といううさぎのスタンプ……全てが繋がっておりました。 彼女ちゃんは「僕」よりも年上なのに子どもっぽい言動をしていたとのことですが、むしろこの世に受けた生を目一杯満喫しているようで、私は素敵だなと思いました。 「僕」が「彼女」として生きれば、「彼女」は「僕」の中で生き続ける……それでも現実は非情で、どうしたって自分は自分でしかないことを受け入れないといけない。 第三者目線であるプレイヤーとしても、「僕」には幸せになってほしいですね。 @ネタバレ終了 切ないけれど、読了後はふんわりと温かい気持ちに包まれます。 素敵な作品をありがとうございました!!
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夏休みの課題「自分で物語を作る作文」、読書感想文と違って指定本を読まなくていいなら人によっては易しいのかも?なんてあれこれ想像をしながらゲームをプレイさせていただきました。 この物語の主人公は、小学校の時の初恋の実話を元に課題に着手するとのことだったので、どんな青春模様が覗けるのかな~とどきどきしながら読み進めました。 @ネタバレ開始 作文中(理想の物語)ではヒロインがかよわく、主人公が男気を見せていましたが、実際のところはどちらかと言うと女の子にリードされていた側だったのはとても面白いなと思いました。 このような甘酸っぱい男女の関係性が好きなので、文字を追いながら思わず頬が緩んでしまいました。 ゆりちゃんが遠いところへお引越し、その場所とはまさかの……死後の世界とは、これは驚かされました。それも、一家心中だなんて……!! そして、主人公も後を追う決意をする、と。しかし、これはある意味主人公なりの誠意であり、純愛とも解釈できるのではないでしょうか。 親族や友人からすると自殺なんてとんでもないと思うことでしょうが、恋は盲目とも言いますし、捉え方によってはハッピー……いえ、メリーバッドエンドですね。ゲームの注意書き同様、もちろんそれらを助長するつもりはありませんが、それでも私はこの結末はアリだと思いました、好きです。 @ネタバレ終了 ホラー時々ロマンチックで素敵な作品をありがとうございました!!
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ハムスターの楽園タイトル画面やサンプル画像の可愛さに惹かれてプレイさせていただきました。 グラフィックはシンプルに可愛いだけではなく、「この子はジャンガリアンで、この子はゴールデン、この子はロボロフスキーかな?」と判別ができるくらいしっかりと描き分けがされており、ハムスター愛を感じてほっこりしました。 シナリオは、私自身ハムスターと生活を共にしたことがあるニンゲンだったので心にぶっ刺さりまくりでした……!! ファンタジー要素もありつつ、感動と癒しを分け与えてくれる本当に素敵なノベルゲームです。 @ネタバレ開始 ハムスター側の解像度が高く、確かにこう思っていそうだな~と、うんうん頷きながらプレイしました。 飼い主としては「ヒマ種はカロリー高いし太りすぎると良くないからいっぱいあげられないな…」と思っているので、ご主人側の気持ちを初めから理解するのは難しいことだよね……と考えさせられました。そのような中、案内人のアオくんの存在やハルちゃんとの対話シーンはぐっとくるものがありました。 また、コスモかじり木、お月見レストランなどといった場所の名前もとても可愛くてお気に入りです。 @ネタバレ終了 救済されたニンゲンがここにもいます。 素晴らしい作品をありがとうございました!!
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運と推理と幼なじみと。ゆるふわで楽しくプレイさせていただきました! 自分は直感で動くほうなので パズルが解けるかなと少し心配でしたが 無事全てのエンドを拝見することができました。 @ネタバレ開始 ノーマル→バッド→ベスト の順でエンディングを見ました。 ちくちくした言葉を使うめぐちゃんですが、 ちぃちゃんのことは誰よりも大切に想っていそうなので 他の人が彼女のことを悪く言ったらすごく怒りそう ……なんて妄想を膨らませてしまいます。 ほっこりしつつパズルもできる素敵なゲームでした! @ネタバレ終了
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おもいをつたえるプログラムノベコレやTL等でよくお見かけし、 気になっていたのでプレイさせていただきました。 最初に選択肢を全て選ぶという、 ゲームシステムがとても斬新で面白かったです。 @ネタバレ開始 チュートリアルは楽々クリアしましたが、 異世界バトル編で初めに村人さんを犠牲に……。 実は超強い物理攻撃できる系モブ!? と少し期待してしまいましたが、 ここはやはり「逃げる」! 学園ラブコメ編は初見で順調に進み、 一発クリアなるか……??と思いましたが、 「手つなごう」と「好きです」 を逆にしてしまったので失敗に! 全ルートを拝見、そして全バッチを取得した感想として、 「「「ピアちゃんが可愛い」」」 この一言に尽きます。 天真爛漫な彼女の可愛さで周回がより楽しめました。 私だったら……迷うことなくピアちゃんを選びます!! @ネタバレ終了
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チョコ、或いは失われたカカオの物語。VF会場でお見かけして、 存在感とインパクトが強すぎたので プレイさせていただきました! @ネタバレ開始 某奇妙な冒険等、様々な語録が散りばめられていて すごくおもしろかったです。コポォ。 画像素材を上手い具合に料理できるのは 一種の魅力と才能ではないでしょうか。 登場人物みんなぶっ飛んでて最高でした。 ENDは人類みっちゃん化計画が一番好きかも……??? @ネタバレ終了
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Bar Florドアのノック音や来店ベル、店内のBGM、カクテルを作る演出等、 随所にこだわりが見られる素敵な作品でした。 一周目は、お客様に寄り添ってぴったりなカクテルを作るぞ! とわくわく気分で選択肢をクリックしていました。 @ネタバレ開始 マスターが眼鏡を外すと泣きぼくろが……。 レシピノートも"裏"があり、 これは全て埋めたいと思わざるを得ないです! また、所々この花って……とぞわりとくるものもありました。 フクジュソウあたりがわりと有名だと思いますが、 造花でなければ一服盛られてましたね。 全てが詳細に語られていないからこそ、 ゲームプレイ後も考察が捗ります。 @ネタバレ終了
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猫ノ目のような世界で羽ネコさんの瞳に吸い寄せられてゲームをプレイしました。 なんとこの羽ネコさん、表情も変わるしふよふよ動くのです…!! 幻想的で今にも崩れ落ちていきそうな世界に、 どきどきしながらお話を読み進めていきました。 @ネタバレ開始 真エンディングを見ることで、 "この世界の住民"の正体に納得がいきました。 ヤドカリになりたかった少女はおおよそ予想通りでした。 「この世界にボクはいらない」、 一見この言葉は悲しく聞こえますがゲームプレイ後は それこそが救済に繋がっていたのだなと考えさせられました。 途中何度も涙が零れましたが、 後味はすっきりと爽やかで素敵な作品です! @ネタバレ終了
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樹海の怪モノクロを基調とした、時折色づくグラフィックに"生と死"を感じました。 @ネタバレ開始 死というものは、うすぼんやりとした将来への不安から、意識的にであれ無意識的であれ、じわじわと身を蝕んでいくものなのでしょう。多感な時期であるほど、死こそが救済だと感じてしまうものではないでしょうか。 少年の「ひとりじゃないよ?」「ともだちが、たくさん、いるから」のスチルが純粋なる狂気を感じられてすごく好みです。「…またね」の台詞も様々な解釈が浮かび上がってきます。底のない虚しさを感じなくなった樹くんですが、今後"また"はあるのかな、なんて考えてしまいました。 @ネタバレ終了
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Silent Film_僕は猫?人間?一体何者なのか…… 靄を搔き分けるように読み進めましたが、ラスト、そしてエピローグまで辿ることで世界観が理解できました。最後までプレイすることをおすすめします。 @ネタバレ開始 人権より知識欲を優先しても良い、 魅力的な響きですね。 自称狂人は"ファッション"、これも頷けます。 自分が正常であることを何をもって証明できるのか、正しさというものは人の物差しによって変わるのではないか、等色々考えさせられる作品でした。 @ネタバレ終了