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ピュアシンプル亭のレビューコレクション

  • 樹海の怪
    樹海の怪
    演出が上手すぎる。 画風と音声、文章による樹海の空気感が素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 謎の少年と主人公の意味を考えてしまいますが、 私は本作に、変な邪推はいらないように感じました。 少年はただ、文字通り試しただけ。 それでどう思おうと主人公の勝手、また会うかもしれないし会わないかもしれない。 そんな、ただそこにあるような感覚を感じました。 樹海に行ったら、少年のような存在が本当にいそうな感覚です。 無機質な、人というより神々しい、 そういう不思議なリアリティのあるキャラクター兼作品でした。 とても楽しかったです。ありがとうございました。 @ネタバレ終了

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  • あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを
    あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを
    優しくなりたい。 共感性の高い人は、本作の主人公と、 概ね同じ感覚を感じているのだと思います。 譲って削って、自分が分からなくなっていく、 そんな感覚が、私にもありました。 私は今だに分からないままですが、 優しい人には優しくしたい。 そんな風に思えて、少し元気になりました。 ありがとうございました。 @ネタバレ開始 人にどう思われているのか。 主人公は最後、気にしないと発言していましたが、 私は相変わらず気にします。 気にして気にして仕方がないです。 さっきもついエゴサーチしてしまいました。 そして、 何も見つかりませんでした…。 悲しくないもん! @ネタバレ終了

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  • sigh
    sigh
    VRを使った、オンラインダブルデート! ヘッドホン必須の、ドッキドキ探索の始まりだ! @ネタバレ開始 SNS、オンライン社会、凄まじい数の人々が情報や感情を発信し、 ネット上には膨大なビッグデータが集まる世界となりました。 それはある意味で、人の内面の集合体とも言えるのではないでしょうか? 昨今、AIに関しての議論も頻発しておりますが、 そのAIも、そういった膨大なデータによって、画像などが製造されていると解釈しています。 実用化にはまだ遠いかと思いますが、脳と機械の接続も、実験されているなどとも聞きます。 つまり、集められたビッグデータなどを、逆に人の頭の中に送れる日も、 遠くないのでは、と感じてしまう昨今です。 そんな折、VRをテーマにした本作は、まさにデジタルな人工怨霊を想起させました。 怨霊などが人の念や思いで形成されるなら、 人の情念の詰まった、ネット上に解き放たれたビッグデータからも、 怨霊のようなものが形成されるのではないか。 そしてもし、そんなものが作れたとしたら、それを運用しようとする輩も現れるのではないか。 私には、最後に現れた謎の青年が、 ゲームをクリアした主人公を、祝福しに来た制作者に見えました。 私はVRのゲームは触れた事がありません。 しかし、TVなどでよく目にするものは、吊り橋を渡ったり、ジェットコースターに乗るものなどです。 VRで驚いている人を見るのは、とても楽しいという事です。 最後に、私が最も恐ろしいと思っている事は、 もしVRを買ったとしても、一緒に楽しむ友達がいないという事です…。 友達のいない私にとって、丁度いい、VRシミュレーターでした。 ありがとうございました! @ネタバレ終了

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  • ふしぎな森のレストラン トラットリア
    ふしぎな森のレストラン トラットリア
    ふしぎな森のおしゃれなレストラン、 可愛いオーナーが、ユーモラスな動きで持て成してきたうえ、 メニューも華やかで、食欲をそそる物ばかり! @ネタバレ開始 この条件の下、気を許さない者などいるのだろうか?といった具合です。 しかし、その油断は命と同じ重さとなる事でしょう。 いつの時代も、企業の不正や不祥事、 異物混入やバイトテロ、ツンツンペロペロなど、 消費者として、不安を感じる事例は絶える事がありません。 私はこの店に来店した事で、二度と魚のパイは口にしないと決めました。 もし、誰かが魚のパイを渡してきたら、 「あたしこのパイ嫌いなのよね。」と言って弾き返そうと思っています。 好奇心に飢えている冒険家の皆様には、当店の魚のパイをおすすめします。 デザートにブッシュッシュも注文すれば、オーナーの喜ぶ顔が見れるかもしれません。 来店を考えているお客様の、参考になれば幸いです。 ありがとうございました! @ネタバレ終了

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  • みちゃダメ! パンチラは絶対阻止せよ
    みちゃダメ! パンチラは絶対阻止せよ
    スカートが隔てているのは、常識や差別から来る恐れ。 スカートの下を見るという禁忌、 それに同性間の性愛を乗せた作品。 見てはいけないと言われれば見たくなる。 外界とを隔てるその先は、人の本性をさらけ出す、禁足地。 受け入れる者か拒む者、人々の心は分断されます。 さらけ出された本性は、時に人を結び、時に人を狂気させる。 絶対阻止の所以は、愛の振り幅と学びました。 本作に踏み込んだ小生、これもまた運命と、 私の本性をさらけ出す事にします。 @ネタバレ開始 ユキトくん好きですハァハァ…♥ @ネタバレ終了

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  • 晴れのちドール
    晴れのちドール
    空から人形が降ってくる花畑! そんな素敵な場所で、人形を集めて幸せに暮らす子供たちの物語! かわいい世界に癒やされました! @ネタバレ開始 花畑とは何だったのか… 子どもたちが落ちたのはおそらく、賽の河原のような場所だったのではないでしょうか。 一見華やかですが、人形を水に沈める行為は"何か"の供養のようにも見えました。 それが永遠と繰り返され、終わらない世界、人形も、本当に人形だったのかと、 不信感は拭えません。 そしてそれを促す"はす"とは何だったのか。 バッドエンドでは邪悪そうに描かれていますが、 一方で子供たちを救いに来ているようにも見えました。 後半、"はす"は矛盾した発言をしました。 その答えは、正直わかりませんでした。 一度嘘をついた"はす"、その発言がどこまで本当なのか、分かりようがないからです。 しかし、ノーマルエンドのままだった場合、子供たちにとっては極楽と映り、 最後の試練を乗り越えた時、真に救われる… "はす"は獄卒であり、一方で地蔵菩薩だったのではないか。 そんな風に感じました。 しかし、私には知識もありませんし、不明瞭な死後の世界とあらば、 その解釈は人それぞれとなるでしょう。 作中からも、そういった意図を感じました。 優しい作風ですが、じっくり浸れる深みのある作品でした。 ありがとうございました。 @ネタバレ終了 @ネタバレ開始 作者様が幸せになりますように…! @ネタバレ終了

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  • 目覚めた宇宙にアメが舞う
    目覚めた宇宙にアメが舞う
    Xの方では、褒めや励ましの言葉をよく目にする制作者様でしたが、 本作でも、その前向きな思想が一つのテーマになっていると思いました。 人生にはつらい事もさみしい事も沢山あるし、 そのくせ出来ない事まで沢山ある… 嫌になってきますね。 でも、思い切って一歩を踏み出せば、 人生は大きく変わるかもしれない。 @ネタバレ開始 いい方向にも悪い方向にも… @ネタバレ終了 幸せな世界に生きていたい。 そんな風に思わされる作品でした。 とても面白かったです、ありがとうございました。

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  • うさぎユニバース
    うさぎユニバース
    スライドパズル! 私は小さい頃、プラスチックで出来たアナログのスライドパズルを持っていました。 何の絵柄だったかは覚えていませんが、必死になって完成させようと頑張ったのを覚えています。 がしかし、当時の私は全く完成させる事が出来ませんでした。 それ以降、私はスライドパズルに対して、酷い苦手意識を持って生きてきました。 その上で今回、何十年ぶりだかのスライドパズルに挑ませて頂きました。 そして初手…、…絶望。 やはり私にスライドパズルは無理なのだと、苦痛に脳が焼けました。 しかし、昔にはなかったもの、そう、インターネッツ。 @ネタバレ開始 宇宙に広がるインターネッツ。 @ネタバレ終了 スライドパズルのコツを検索しました。 するとどうでしょう、またたく間に絵が繋がって行くではありませんか。 多少の時間はかかるにせよ、完成させる事が出来たのです。 数十年ぶり、本作をもって、 私の大きな苦手意識を克服する事が出来たのです。 この克服は、私の人生において大変大きな1ピースとなりました。 かつて挫折したスライドパズルでは、アナログなのをいい事に、 ピースを力任せに外し、物理的に組み替える事で完成へと向かいました。 今回のこの克服がなかったら、私はモニターを切り離して完成させようとした事でしょう。 今後、再びスライドパズルに挑戦する日が来ても、今回の成功体験を元に、 私はモニターを破壊せずにすむ自信が付きました。 とても感謝しています。ありがとうございました!

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  • コイサクカガミ
    コイサクカガミ
    青春、片思い、すれ違い、そんな時代が私にもありました。 中学生時代、私も別のクラスに好きな人がおりました。 それはもうピュアピュアでど直球、 たまに話す機会こそあれ、何も出来ずに3年間は終わりました。 あのときの甘酸っぱく、優しい感情、 私はあれを忘れたくないがために、自身のサークル名にピュアと付け、ゲーム制作を始めました。 しかし私如きでは全くその再現には及びませんでした。 それがどうでしょう、本作では、それらが見事に具現化されているではありませんか。 私もこんなゲームが作りたかった。 甘くときめく青い時代、 忘れたくない大事な感情、 咲き乱れたその香りは、私の鼻にも届きました。 @ネタバレ開始 花だけに! @ネタバレ終了

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  • Memory:Void
    Memory:Void
    自身をVoidと名乗る青年、 彼が問うのは、絶対的存在や、空だと思いました。 @ネタバレ開始 実態のないAIという形で、個の記憶を問う、 それは本来の自分を見つめさせる問いのようで、禅のよう、 着崩した白衣は、僧侶の袈裟の様にすら見えてきました。 しかし袈裟は左肩、ヴォイドは右肩、 これはもしかしたら鏡写し… ヴォイドとはプレイヤーだったのだろうか… まさに胡蝶の夢でした。 楽しませて頂きました。 ありがとうございました。 @ネタバレ終了

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