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水原梓@ルピナスパレット のレビューコレクション

  • 夏休み、文芸部の先輩と図書室でお話するだけ。
    夏休み、文芸部の先輩と図書室でお話するだけ。
    ずっと気になっていた作品! 短い中に微笑ましくもドキドキする恋愛が詰まっていて、とても楽しく読ませていただきました。 憧れの先輩と図書館で一緒になった暁さん、どこか余裕の先輩に対し、冒頭からストレートに好意を表現をしてくれます。 こういう乙女ゲーは、控えめな女の子が多い印象ですが、ハッキリと『好き!』と言ってくれる女の子は好感が持てますし、いいなぁと感じました。 @ネタバレ開始 文芸部の先輩と後輩に当たる関係の二人で、お互いが好きだと感じるところに、相手が作った作品から作者を想像して…という部分が良かったです! 作品には少なからず、作り手の個性や性格、好きなものが反映されるので、そこから惹かれてというのはとても素敵でした。 ストレートな表現をする暁ちゃんに対して、その言葉の意味を確かめようとする先輩、このシーンはスチルもあってとても雰囲気が良かったです! 優しい表情から一転して、艶っぽいお顔を見せてくださって…これは惚れるしかないですね。 この辺りのシナリオの表現が、中途半端にせず、かつ、いやらしすぎなくて、ちょうど良かったです! @ネタバレ終了 馴れ初めからお付き合いまでの流れがしっかり書かれていて、短編ですが満足感のある乙女ゲーでした…! 続編にあたるお話も公開されていて、そちらでまた二人に会えるのが嬉しいですね。素敵なゲームをありがとうございます!

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  • がんばれ!ヤマトくん
    がんばれ!ヤマトくん
    ストップモーションで作られた、どこか懐かしいスタイルのゲームです。 文房具なみんながとにかく可愛い! シールを貼ったりすると、こうもイキイキとした見た目になるのだな、と作者様のセンスが光ります。 キャラクターの個性がしっかり光ってて、ハラハラしながら最後まで見届けました! @ネタバレ開始 空中戦三銃士はツボりました(笑) みんなで協力して乗り越えたのに、最後のオチが…みんながんばれ! クリア後のおまけで、みんなの小ネタが見られるのも面白いです…!  推しは消しゴム長老。 学生時代を一緒にすごしたって素敵ですし、男の子って特に文房具大事に扱わない(遊び道具にしちゃう)印象なので、大事にされたんだなぁと微笑ましくなりました。背中に好きな子の名前書くのあるあるですね! クーゲル君の芯が飛ばないの面白かったです(笑) @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございます!

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  • こたつでごろごろ。
    こたつでごろごろ。
    タイトル画面とタイトルのフワッとした、優しい雰囲気からゆるい感じの作品かな、と思いつつ読ませていただきました。 @ネタバレ開始 ずっと春にならない世界というシチュエーションと、外に出ることができない八重さんに、毎日どこかに行っている叶君という2人……会話からは緊迫したものをまったく感じないのに、色々と察してしまいます。 ある日、住処を変えようと提案する叶君。いいえを選択したあと、隣に大切な人がいないのに春だけやって来てしまった、というのがとても切なく感じました。 住処を変え、エンディングを迎えた後のシナリオが…八重さんはずっと叶君が何かを隠していこと、彼と離れる日が来ることを知っている、それもまた切ないです。 いずれ終わると知りながら、それでもそばにいたいと思う八重さんに、2人が桜の下で笑い合える日が来てほしいと願ってしまいました。 かえりみちシナリオで明かされる事実に、それも叶わないのかもしれない、と思いつつも。 終わらない冬が終わってしまった先を想像して、胸が痛くなりました。 @ネタバレ終了 2人の関係性がとにかく尊いです、ずっとコタツとして見守っていたいくらい。 番外編の漫画作品もぜひ見たいと思いました!

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  • ヤドカリ1.5
    ヤドカリ1.5
    ヤドカリ1.5読了しました! ヤドカリはストーリーもさることながら、キャラクター一人一人が魅力的だったので、1.5にはとても期待していました! @ネタバレ開始 まずは後日談から。本編で語られなかったその後が見られるのは、ファンとしてとても嬉しいです。ファンディスクありがとう。 フラれてしまったあとにやけ食い! な場面に恋敵到来の上、なぜか一緒にバイキングを楽しむことになってしまった… しかし、相手が美優ちゃんですから、もうしょうがないですね。合掌。 食べ物のことになるとフルスロットルになっちゃう美優ちゃん本当に可愛い! そんな彼女だから、強く言えなくなっちゃうんですよね。だって、美優ちゃん…カッコいいもん。 ピラミッドのようにケーキを並べる美優ちゃん、容易にその場面が浮かびます。 素早く食べつつ味わっている…うーむ流石美優ちゃん。 えみちゃんも美優ちゃんに対抗心が出て、どんどん食べる食べる。写真を撮ろうとしてる人に注意できる彼女は、やっぱりいい子だなぁと改めて思いました。2人とも推せる。 恋に敗れた乙女は強い…! あと、写真の飯テロがすごい…お腹が…。 ダウンしちゃったえみちゃんをお姫様抱っこする美優ちゃん、いやぁもうこれ惚れるよね。 って、まだ食べるんかーい!!(笑) こちらは前日譚。井澤君視点のお話でした。 ユーマとか好きなのは知ってますが、ツチノコ探すんかーい! ウキウキツチノコ日和って、君、そんなもの探してるからとんでもないことになるんだよ…。 ツチノコって有名ですが、酒が好きだとか、跳躍するとか、意外と知らないものですね。普通に化け物です。 変わった子だな、と思いましたが、なるほど…見た目で手のひら返しを受けて、嫌な思いをしたんですね。それがなければ、こんなに捻くれなかったのかなと思うと可哀想。 危ないものにも積極的に近付いてしまう危うさ、もうなるべくしてなったのかなという感じ。 そしてツチノコ普通におる!(笑) オタクの推し語りがリアルでした…お兄ちゃん、がんばってたんだね。 って、まさかのアイドルが…成り代わられていた流れ。しかもお兄ちゃん、その場面に運悪く遭遇してしまっていた。 彼のその後は分かりませんが、おそらくもう…。 そして井澤君は、うん、もう何も言うまい。 オカルト、サスペンス色の強いシナリオで、ゾクゾクしました! とても面白かったです…! そして! お待ちかねの! タピ爺!! フゥーーッ!! 歓喜! しょっぱなから通報されそうになってて笑いました。 ナウなヤングにばかうけ……うっ、頭が。 爺意外にも怪異でしたね、これは…おそろしや。 タピオカの腸詰め…ぐぅ。 タピオカバトルとな、美優ちゃん圧勝では? ま、まって!! 私は何を見せられているんだ、なぜ爺がメイド服着てるんだ!? ここは現実世界ではない!? ウワーーーッ!!! あとがきのヤドカリ2の構想について、正座待機してますので、ぜひ!! すごく読みたいです! @ネタバレ終了 やはりシナリオが読みやすく、サウンドノベル形式ですが、文字が多いとまったく感じず、スラスラ読み進めました! こちらはヤドカリ本編のネタバレがあるので、ヤドカリから読むのを強くオススメしますが、ヤドカリ読んだ方には是非とも読んでいただきたい作品です。

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  • 彼女は彼女の糸を切る
    彼女は彼女の糸を切る
    公開の時から、本を読んでいるように見えるグラフィックと、中身が気になるタイトルで非常に気になっていた作品です。 紙媒体の小説を読んでいる感覚にさせてくれる、そんな表現方法が本当に素晴らしいです! 見た目だけでなく、読みやすさもしっかり考えられていて、文章を読む楽しさを損なわないのに、読んでいて疲れることがなかったです。 @ネタバレ開始 立ち絵がぬるっと動いた瞬間、ドキッとしました! ひよりさんとても綺麗なのに愛嬌があって、それが文章と立ち絵でダイレクトに伝わってきます。それにしても、素敵な髪だなぁ。 クラスで気になる女の子が『はよー』なんて話しかけて来た日には、そりゃあ恋に落ちますよね。 一枚絵が出てきたシーンは、ひよりさんの凛とした表情とシナリオに、さらにドキドキさせられました。 ひよりさんの言わんとしてることは、よくわかりますね。外見だけでなく、自分という本質を見てほしいのだという気持ち、綺麗な彼女だからこそ人より強くそう思うのでしょう。 お互いがお互いを好ましいと感じても、進む道が違うと離れ離れになってしまう現実。なんとも寂しいなと思います。 自分で自分にまとわりつく『糸』を断ち切ろうとする彼女の背を押した彼、その決断に涙する彼女、文学小説を読んでいるようで、そのシーンが印象的でした。 向日君は、自分の世界を大事にしていて、人の目よりも自分の気持ちを大切にしてるのだな、と思いつつもそれはなかなか生きにくいだろうと感じました。 ひよりさんと向日君、どこか似ている2人が互いに干渉することで、それぞれ変化していく姿が文学的に描かれていて、心地よかったです。 その後の葵君が、ひよりさんとの心の交流を続け『らしさ』から一歩踏み出し、エンドロールに入る演出に、小説と映画の融合を感じました! @ネタバレ終了 イラスト効果、洗練されたUIデザインがシナリオと見事に調和していて、短いながらにとても満足度の高い作品でした。 また、タイトル回収が大変上手いです!  ひよりさんと向日君の関係性が丁寧な文体で描かれた、ありし日の青春と呼ぶにふさわしい作品です…!

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  • 反動のクラウドレイジ FREE BATTLE
    反動のクラウドレイジ FREE BATTLE
    はじめてお見かけした時から、世界観や多彩なキャラクターに惹かれ『反動のクラウドレイジは自分に刺さるゲーム』と感じていました! 本編触る前にフリーバトルやっていいものかと思いましたが、フリーバトルやったら本編やりたくなるという……掴みがお上手で、私も今日から反クラ沼にお邪魔します。 フリーバトルというと、あっさりしたものを想像しますが、やり込み要素満載でお気に入りのキャラをパワーアップさせたりもできるし、まさに『沼』と呼ぶのにふさわしいつくりでした! 世界観やキャラクターに触れることができるのも、本編遊んだ方も楽しいし、未プレイの人は本編がやりたくなるしで、幅広い層が楽しめる作品になっていると思いました。 攻略情報も完備されていますので、私のように頭使うのが苦手な層も楽しめます!  バトルはコマンド式でわかりやすく、技を使うとカットインが入る演出が痺れます! 王道少年漫画好きの心をくすぐりますね。 ノベルゲームでバトルが楽しめるってすごいなぁ、こういう戦略ゲームすごく好きです。 出撃の他にも、マップをウロウロして色んなキャラとの会話も見られます。日常のワンシーンが見られるのもいいですね。推しが増える。 キャラクターとしては、古賀さん推し。充電切れ男、ライターオイル切れ男(笑) それから、チャージスキルのカットがひたすらイケメン。 佐富君との絡みがとても気になるので、本編が読みたくなってくる……やはり『沼』でした。

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  • METORY
    METORY
    タイトルから一見ホラーにも感じますが、怖いお話が苦手な方、ご安心を…! ヒューマンドラマな作品です! 3Dのキャラクターは、表情豊かで、場面も細かく変わってわかりやすく見やすいです! キャラクターが生き生きとしていて、とても面白い試みだと思いました。 ここまでシーンに合った差分を用意するのは、とても大変だったと思います。それだけに没入感が素晴らしく、最後まで楽しめました! @ネタバレ開始 鈴音ちゃんの性格、自分でもよくわかります。難しいですよね、クラスに溶け込んでいくのは。羨ましいと思いながらも、なかなか上手くいかない。もどかしさが表れていました。 自然とできたら苦労しませんよね、友達。メッセージアプリやスタンプって難しいよ…! と、鈴音ちゃんにものすごく感情移入してしまいました。そこで出た選択肢が、まさかの百合!? いやー、百合いいですね! 普通に告白選択しちゃいました。やったー! ほのぼの百合だー! と思ったのも束の間、なぜか電車の中から、3人を残し人が消え、さらに真っ赤な世界に包まれてしまいました。 そこからは2人の視点でもお話が見られるようになっていて、とても面白いです…!  一馬君の視点では、クラスメイトを番号で識別してるとあり、この子やはり変わり者だったかぁとなんとも言えない気持ちに。あと、鈴音ちゃんのあだ名、すみっコは普通に可愛いと思います。 緊急事態にも冷静に対応しつつ、咲ちゃんのことを馬鹿にしているのに、なんとなくイラッときました。 そして当の咲ちゃんはと言えば…悪い子ではなさそうだけど、社畜の光はダメだ! 三者三様に問題を抱えた子たちなんだなぁと。咲ちゃんは咲ちゃんで一馬君が気に入らない、お互いが鈴音ちゃんに相手を信用するなと言う状況。こんなので、異界から脱出できるのか頭を悩ませます。 と、なんとその光景を何者かが見ている。 ホラー系の、もっとわけのわからない状況かと思いきや、意外にも何者かの思惑が絡んでいる? ますます目が離せません。しかも最期とは、なかなか物騒な。 鈴音ちゃん視点で電話をかけると、なんと知らない人とお話ができた。この子も異界に迷い込んでいるらしい。 悲しいほど理不尽なことに、カッパのスタンプでゲームオーバーに……なにゆえ。カッパ可愛いでしょ。咲ちゃん厳しいよ。でも人面犬を可愛いと思う咲ちゃんが可愛いから許せます。 そこからは追憶、タイトルにふさわしいシナリオが始まっていきます。 一馬君…なんでこんなにスレてしまったのかと思いましたが、彼女と思った人に裏切られてしまってはそうもなりますよ。可哀想すぎる。 なおも一馬君を傷付けるシオリに、咲ちゃんの平手打ち。涙を流し、彼を労る姿にこちらまで涙が出てきました。しかも鈴音ちゃんも一馬君を知っていて、3人のギクシャクした空気が一気に変わったのにホッとしました。 咲ちゃんの過去は父親との確執。典型的なダメ父ですね、思春期の多感な女の子になんてことをするんだ。咲ちゃんが動画をどんな気持ちで投稿してきたか、そう考えると社畜の光という歌のタイトルもなんだか別なものに見えてきます。 でも彼女には支えてくれる友だちがいる…。なんだかんだ言って、父親を嫌いになり切れない彼女の優しさが沁みました。 鈴音ちゃんはお母さんと夢のことですれ違いになり、そのまま…しかもメトリーは彼女が考えたお話で、電車にいるのがお母さん!? このままでは冥府に向かってしまう。 咲ちゃんの提案で動画に思いをぶつける3人、このままでは終われないですよね。 現実世界でも動き出していく物語、親友のために走る由佳ちゃん、そして自分の娘を思い出したお母さんの追憶。冒頭の観覧車もそういう意味だったんですね。それで、アーティストになりたい鈴音ちゃんの夢を肯定できなかったんだ。 あのカニのスタンプ、お母さんが好きだったから使っていたんですね。鈴音ちゃんがどれだけお母さんを好きか、だからこそとても悲しかったのだと伝わってきます。 美月さんに仕事をさせたのが、咲ちゃんのお父さんだった。やっぱり彼も父親なんだな、と感慨深くなるとともに、必死に生きようとする3人と鈴音ちゃんが帰りを待つお母さんに救いがあってよかったです。 咲ちゃん!! もー君は本当に!! 無事でよかった…!! 笑い合っている3人を見られて、胸がいっぱいです!  有紀ツンデレかい…一馬君を苦しめた罪はあるけど、素直になれたなら、もしかして。 みんな、いろんな思いを抱えながら、それでもしっかり生きている。そんな前向きな気持ちになるお話でした! @ネタバレ終了 選択肢が多く、バッドエンドに繋がることもありますが、コンティニューが用意されていて、すぐにやり直せるのが親切ですね! また、設定や世界観が非常に作り込まれていて、細かい部分が伏線になっているのが回収されていってとてもよかったです。 シナリオも読みやすく、そこまで長くない中にしっかりと起伏があって楽しめました!

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  • これってモテ期ですか!?
    これってモテ期ですか!?
    可愛い&セクシーな美女4人とのハーレム系恋愛ゲームです!! いや、間違っていないはず! 思わず胸をギュッと鷲掴みにされるような、グッとくるシチュエーションのスチルが素晴らしかったです。 @ネタバレ開始 まず読了後の感想。俺の天使を返してくれ(完) あっても浮気、二股を責められるだけで済むと思っていた愚かな私。 あまりにも唯があざと可愛すぎて、幸せなラブラブデートだと思い込んだ私は、凛からの電話をシカトしました! エンドロールが流れて……ルートが解放されない!? となってから、浮気前提なのか!! と悔し涙を流したものです。  普通に唯と恋人繋ぎデートして、これからのラブラブカップル展開を期待していました。 なので、私の魂は裁判において救われたのでは!? と勝手に思っておきます。 裁判の中でも、みっともなく唯に弁明してしまいました(笑) 待ってくれ私は、唯一筋なんだー!! なんだかんだ、純愛が好きなんだなぁと他ルートを遊び終えて思うのでした。 凛は4人の中で外見的、後輩というポジションからすごく魅力的ではありましたが、唯のことがあるので、最初からこれは『浮気』というすり込みがあり、ドキドキは薄かったです。 もちろん、すべすべの太ももには目がいってしまうのですが…そこはもう、仕方ないですよね! フェミニンじゃない感じの服装で、髪の毛ロングっていう見た目もすごく好みで、4人ともタイプがバラバラでそれぞれにチャームポイントが異なるつくりなのがすごいです。 珠莉ちゃんは小悪魔感がすごいなぁと…家庭教師シチュエーションは萌える。 あんまりにも運びが男に都合よすぎて、かえって警戒してしまっていたのと、私には唯がいるのでお断りしたかった(まだ言っている)。 ですが、この子に関しては裁判に入ってからの無表情、無関心、憐れみの目でこちらを見てくる感じが、堪らなく素晴らしかった!! むしろ悪魔珠莉と恋愛がしたい、みっともなく縋って、無表情で突き放されたい…と思ってしまいました。 ツバキさんのルートに入ってから、明確にそれまでの3人と違う空気があって、このゲームの本質がだんだん見えてきましたが、時すでに遅し。 こんな美女にワンナイト持ちかけられて、理性保てる人がいるのか…誘い方ずるいよ。 彼女の淡々とした、お仕事感も嫌いではないですね。 そして、待ちに待ったネタバラシ、裁判シーン!!  最初は主人公同様、四股の復讐をされるのか、あるいは何かの研究の一環なのかと思いましたが、それよりもっと深刻な場面だったと明かされ…。 唯と凛には天使の表現があったのに、珠莉にはないなぁと思ったのと、珠莉ルートの最後の『悪魔』という言葉が裁判シーンで蘇って、鳥肌が立ちました。 やっぱり俺の唯は天使だったなぁ…。 主人公が諸々明かされてなお『俺のこと好きだったよな!』と叫ぶ場面、この期に及んで気になるのがそこかよ! とツッコミを入れたくなりましたね。でも、モテ期だと思ったらこの仕打ち…は、堪えるものがあるのも事実。 突如訪れたモテ期、絶対なにか裏があるだろうとは思いましたが、読み解ける人には読み解ける、その絶妙なシナリオのバランスがよかったです。 余談ですが、アイキャッチの格言とタロットになぞらえたバッチがオシャレで、世界観を引き立てていました。細部までこだわりを感じます。 @ネタバレ終了 全体的に、主人公のいかにも『モテない男子』らしい心の声と、臨場感たっぷりの文章がよかったです。 整っているけれど、くどくどした感じが全くない地の文が心地よく、スルスル読めるのにしっかりとした読了感があり、ノベル+ゲームの良さが全面に出ていると思いました!  語彙力、文章力がすばらしい、見習いたいです。 素敵な作品をありがとうございます…!

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  • AMN(N)ESIA
    AMN(N)ESIA
    探偵はじめました……! 詰まりました!! サイコダイビングという設定をうまく活かした作りと、濃厚な謎と仕掛け、全部一筋縄ではいかず、前編の初期で詰まってしまいました。 悲しい、推理ものが好きなのに、探偵の素質ないのが悲しい。 ーーとまぁ、このようにひよっこ探偵がピヨピヨしていると、心の中の探偵さんが優しくアドバイスをしてくれたり、現実世界には制作者様からのありがーい攻略情報がありますので、安心安全! 私は攻略情報を片手に遊びましたが『あっ! 分かった!』というアハ体験をしつつも、無理だなという場面は大人しく攻略情報を確認し、ストレスなく探偵業を楽しめました。 ひよっこ探偵さんは無理なく、ベテラン探偵さんは難題を解く楽しみがある、実によい調整だと思いました。 @ネタバレ開始 私は解決編の最初の設問を、何回やっても解けずに、ヒントを見て『あ、LOSEは3027じゃないのか』と、Sの解釈を間違えたり、全編のピアノの穴にひたすら宝石をはめようとするほどのパッパラパーですが、楽しめましたよ! 仕掛けを解いていくと、自然とストーリーが出来上がるようになっていて、これがまた面白いのです。ちゃんとノベルもしても楽しめます…! 仕掛けも種類が多種多様で、制作者様の頭の中を覗いてみたくなりました…。 特に今日の日付を入れる仕掛けや、猫やオウムを使った仕掛け、ダーツや、天秤を釣り合わせる仕掛けが面白かったです。 双子ちゃんのお名前が重なると…!? ここは特に素晴らしい、見事なタイトル回収です! @ネタバレ終了 必要なアイテムの隠し方も、なるほどなぁと思うものばかりでした! 脱出ゲームや謎解きがお好きな方も、あまり得意でない方も、誰でも夢中で遊べるゲームです…!

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  • Comme des Macarons
    Comme des Macarons
    マカロンって、とても可愛い見た目ですが、小さいものだと一口で食べられてしまうし、すぐ壊れてしまうし…とても儚いお菓子ですよね。 タイトル画面もキャラクターも、色鉛筆で描かれたような柔らかいタッチで、マカロンちゃんがとっても可愛いです! 最初は何故か自分のことを知っているし、人間の見た目なのに食べて食べてとせがむ彼女に躊躇う主人公ですが、段々と彼女に愛着がわいてきます。 ケーキ箱のささやかな会話に、くすっとしたり、ドキッとしたり、切なくなったり…思わず感情移入してしまいました。 @ネタバレ開始 初回はエンディング4の行き方が分からず、アレコレ試しましたが、マカロンちゃんと話すにつれて、彼女が昔の友達に似ていることに気付き…。 マカロンちゃんも、時々不穏なことを言います。 ひっそりマカロンというあだ名で呼んでいたお友達のこと、お互いに大事な友達だったのにすれ違ってしまって…マカロンちゃんが四葉のクローバーを主人公に渡したいと思ったこと、お互いにお互いが大好きで、嫉妬したり悲しくなってしまったこと…最後に、ずっと貴女の中で生きたいというマカロンちゃん。 確かに、人には理解し難い感情かもしれませんが、不思議とゾッとはしませんでしたし、むしろ2人が再会できたことに感動を覚えました。   @ネタバレ終了 猟奇ホラーと記載がある通り、少し人を選ぶストーリーと、絵的表現がありますが、そこまで過激とは感じませんでした。 むしろ、すべてが分かったあとのエンディングで涙しましたので、多少のホラー表現なら大丈夫という方にはオススメします!

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