白玉ユキトのレビューコレクション
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逢魔時の家路(リメイク版)プレイ時間は短いのに、とても胸が苦しくなりました。 幼馴染みの二人が川辺でありふれた会話をする中で、ある事実が判明して、ここからどんなふうに終わるのだろうと気になって読み進めていました。 @ネタバレ開始 そうしたら、最後の2文の破壊力が強すぎて、読後しばらく動けませんでした。 そういう話だったのか、と改めて初めから読み直してみれば、那由多くんはずっと自分のことを言っていたのですね。全く気付きませんでした。 由依奈ちゃんを守れなかったことを悔いて、恐らくは自ら命を絶ったことも悔いて、これから家に着いた後どうなるのだろうかと、思いを巡らせてしまいました。 目覚めた場所が土手だったことは、きっと2人にとって大事な思い出の場所だったのでしょうね。 @ネタバレ終了 読み終えて、タイトルの意味も深く納得がいきました。 短いながらも綺麗なイラストで彩られていて、とても鮮やかな作品でした。
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雨にして人を外れ読み終えて、とても切ない気持ちになりました。長く余韻に浸っています。 タイトル画面でカーソルに合わせて画面が動き、メニュー画面で傘が回り、オープニングでは先輩がアニメーションして。こうした細かな作り込みで、ぐっと作品に引き込まれました。 文章も三人称的な一歩引いた文体ですが、時折とても綺麗な描写を見せてくれる瞬間がありました。 @ネタバレ開始 読んでいて、特に序盤なのですが、妙に目が滑る感じがありました。画面がモノクロで文字が溶け込んでいるせいか、何を主軸に読むかに迷ってしまったせいか。これは自分だけかもしれませんが、一応触れておきます。 ルート終盤で、この作品は二人の関係性を軸に据えたセカイ系に近いテイストの作品なんだ、と気付きました。 Aルートで画面がカラーになった時は、先輩との時間が終わったのだな、閉じた世界が開けたのだな、と、そんな印象を受けました。 自分はBルートのほうが好きで、特にラストで月を見上げる場面の描写は痺れるようでした。月を穴に例えた描写と、その後の「寂しいのは僕たちなんですよ」が堪らない。 先輩が本当の姿を見せた時の「怖かった……」も、そこに人間らしさを感じて、ぐっと来ました。 @ネタバレ終了 それにしても、雨とピアノって本当にしっくりと合いますね。タイトル画面にも使われている表題曲は、作中でアレンジ曲がたびたび使われていることもあり、作品の象徴的な曲として深く耳に残っています。
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DANCING×DANCINGハイセンス! アメコミ風のキャラクタに、漫画調のイラストで送るストーリーは、抜群の雰囲気がありますね! ゲーム部分も、とにかくキャラクタが動くので、見ていて楽しかったです。ティラノでこんなゲームができるのかと驚きながら、メモを片手に攻略させて頂きました。 @ネタバレ開始 そしてキャラが多い! それでいてみんな動くので、すごいなと思いました。 助手子さんが常に何かしら食べていて面白かったです。 ネコミさんは隠しキャラらしく、めちゃくちゃ動くのが恰好よかったです! @ネタバレ終了
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天使の飼い殺しもう本当にすごいの一言でした。 タイトル画面から既に何が起きているのか分からず、しばらく呆然とマウスを動かしていました。 画面が切り替わるたびに出てくる新たな演出は、すごすぎて笑いが出てくるくらいでしたし、物語も短いながらにしっかり振りとオチが効いていて、ほうと息を吐く満足感がありました。 素敵な体験をありがとうございます。
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リードマインド特殊能力あり、イカサマありのギャンブルとか、絶対に面白いじゃないですか! 相手の思考が読めるなら楽勝じゃない? と思いきや、相手も能力を使ってくるし、自分の能力にも条件があったりと、一筋縄ではいきませんね。 物語が進んでいくに連れて判明していく裏事情に、ぐいぐい引っ張られていきました。 @ネタバレ開始 途中で当初の目的から流れが変わり、最後はどこに着地するんだろうと思っていましたが、とても綺麗な結末でした。今を大事にして前を向く、という選択がすごく好きです。 最後の勝負は、相手に能力が通じない中での「そっちなら効くんだ!」という思考の裏を突く感覚が気持ち良かったです。 ただ、2戦目のブラックジャックですが、ここだけほぼ運で勝っているので、何だか乗り切れない感じはありました。(不利なほうに賭けて運で勝つのがギャンブルらしいと言えば、それまでなのですが) @ネタバレ終了 画面がテーブルになって、実際にカードを並べて説明してくれるので、分かりやすかったですし、臨場感もありました。 面白かったです!
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がんばれ!ヤマトくんすごい! かわいい! 人のいないところで文房具たちがぴょこぴょこ動いてる! こういうの大好きです。 にこにこしながら見させて頂きました。 @ネタバレ開始 すごく仕事が丁寧ですよね。本当に彼らが動いているように見えました。 ヤマトくんがネイルちゃんを助けに行くところ、どうやってるんだろう。どう見ても自発的に飛び降りてるように見えます。 クーゲルくんの変形と射出の勢いに驚きました! ステープラーくんの芯を繋げるのは、地道な作業だったろうなと思います。 ネイルちゃんの口の動きも、どうやってるんだろうと冷静に考えてしまいました。画面外で押さえてるんですね。全然気づきませんでした。 @ネタバレ終了 見ている分には一瞬なのに、しっかりと手間が伝わってきます。 素敵な作品をありがとうございました!
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METORY面白かったです! 画面の完成度が高く、深く没入したままプレイすることができました。前作でもそうでしたが、スマホなどの小物を上手く取り入れたUIが、リアリティを高めてくれている気がします。改札から物語に入っていく冒頭の場面など、自然と期待感が高まってくれました。 また3Dのキャラクタは珍しく、新鮮な気持ちでプレイできました。どのキャラクタもクオリティが高く、カットも豊富なので、見ているだけでも楽しかったです。 物語も、各キャラクタを描きつつ出てきた要素を回収しながら進み、最後は明るい結末を迎えてくれるので、とても清々しい気持ちで読み終えることができました。 @ネタバレ開始 自分はプレイしていて、キャラクタの好感度の扱いが抜群に上手いなと思いました。第一印象の極端に悪い一馬や、一馬と牽制し合っている咲など、初めは取っ付きづらさがあるのですが、これが一馬の過去を知った辺りから共感できる人物になっていき、ぐっと好感度が高くなります。特に一馬の代わりに咲が怒って泣く場面は名シーンでした。 個人的なことで言えば、バッドエンド直行の選択肢は、少し没入感が削がれてしまった気がしました。それと、バックログが見返せないこと、選択肢でセーブできないことは、少し気になった点です。 @ネタバレ終了 1時間程とは思えない充実した内容を楽しませて頂きました。ありがとうございました!
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RiddleRoom大変面白かったです! まずムノーちゃんが可愛いですね。主人公とのとんちんかんなやり取りが楽しかったです。 そして水平思考ゲームゆえに、質問に対して「Yes/No/関係ない」しか返ってこないわけですが、相手がアンドロイドなので、すごく自然なんですよね。設定への落とし込みが見事だなと思いました。(とはいえ、ムノーちゃんはだいぶ誘導してくれるので、難易度がほどよくて助かりました) で、そういう謎解きメインのゲームだと思っていたので、ラストの展開には本当に驚きました。とても充実した時間をありがとうございます。 @ネタバレ開始 決まった動作しかできないのに、無能と言われた時の動作が凝りすぎで、組み込んだ人やるなと思いました。笑 2問目、泣かせに来る……こういうの弱いんですよ。 最後に全てが繋がってからの「間違っていますよ」でひっくり返されて終わった後の更に2周目! 更新したくてもできないという説明が確かにあったな、と。ラストの綺麗なスチルもあって、感動でした! @ネタバレ終了
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ティラノフェス2021オープニング
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初恋の後悔「たぶん、こういうのを感動と呼ぶのだろうなぁ」と、読み終えて胸の中で温かさが大きく膨らんでくるような物語でした。 家庭環境ゆえにちょっと歪んでいる少年・玉木悠太が、少しずつ成長し変化していく様を追っていく。それだけのはずなのに不思議と目が離せず、彼はどう変わっていくんだろう、物語はどんな結末を迎えるんだろう、と気になって仕方ありませんでした。 特に大きな事件などが起きるわけでもないのに、意識が引き付けられてしまうのはどうしてだろう、としばらく考えていました。恐らくそれは、玉木悠太という少年が強烈なリアリティを持って目の前にいるからではないか、と思いました。小さな描写の一つ一つ、また時折起こる問題が、過去を振り返ってみれば経験のある内容で、だからこそ彼を身内や友人のように感じて興味を持てたのかもしれません。(あだ名のやり取りなどは特に身に覚えがあります。自分もほとんど原形のないあだ名だったので笑) 特段珍しくもない少年が、出会いと別れを繰り返していく中で、人との距離の測り方を探りながら、最後にずっとあった違和感への小さな気付きに至る。そうした何でもない内容でも、しっかりと丁寧に描いてやれば、ここまで心を動かす物語になるのだな、と感じ入りました。読んでいて、主人公の成長や変化が確かに感じられたのは、本当に巧みな筆致だと思います。 @ネタバレ開始 「反抗するなんて贅沢な行為」という言葉が印象的でした。とても強く納得できる表現ながら、こうした捉え方をされることはあまりないので、確かに玉木くんから紡ぎ出された言葉だなと感じました。生きる上で自我を出す余裕なんてなくて、自分を仕舞うしかないんですよね。 西牧さんにきちんと失恋したのも、すごく好感触でした。一旦なかったことにされる思慮が見え、また振られる理由もしっかりありましたし。でもあだ名は西牧さんこそ「まっきー」じゃないかと思いました(笑) かさから「この関係を作ったのはまこだから」と言われた時、無性にしみじみとしました。きちんと相手に与えてもいたんだな、と自分の影響や存在を確かに感じられる瞬間だったと思います。 @ネタバレ終了 物語を読み進めていく中で、自分も周囲への意識にもっと気を配ろうと思いました。読ませて頂き、ありがとうございます。