灯野ともるのレビューコレクション
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タマキハル~石章 山沢損編~ほっこりする学園ラブコメのような日常パートは序章同様でしたが、今回はそれに加えて、キャラクター同士の関係性や各キャラクターの性格が深掘りされていて、興味深かったです。推しの柳田君の色んな面を見られて嬉しかったです。今回は手に汗握るような展開もあり、特に後半の展開からは目が離せませんでした。 @ネタバレ開始 序章とは少しずつ話が違っていて面白かったです。 序章で約束したお祭りにちゃんと行けて本当に良かった……!と思いました。神楽のシーンは美しかったです。 中盤は日常シーンが続き少しふわふわした気持ちで読み進めていましたが、陽介君が椿姫さんと沖崎さんの気持ちに気付いたあたりからは、一気に先を読み進めたくなりました。どうなるんだろう?と思った矢先に事件が起きて、夢中になりました。ラストのメインメンバーが集結して、胡桃ちゃんを助け出すところは胸熱で最高でした。 キャラクターでは、沖崎さんの印象が前作からだいぶ変わりました。特に、最初に沖崎さんと胡桃ちゃんが会ったときのシーンでは、気遣いのできるいい子だなと思いました。 椿姫ちゃんの印象もかなり変わりました。ちょっと天然で古風だけどゲームが好きなお嬢様、可愛いです。「ぱねぇのです」など、言葉の選び方が独特で面白かったです。序章では香月さん可愛いと思っていたのですが、今作で椿姫さんもすごく可愛く見えて良かったです。 推しの柳田君は、とても強くてただ者じゃないことが分かって、ますます好きになりました。食べ物に目を輝かせたり、おいしそうに唐揚げを食べる顔とのギャップがすごいです。神岡さんと幸せになってほしいです。 また、みんなの私服を見られたのがとても嬉しかったです。香月さんは可愛いですし、高松君と柳田君は、かっこよすぎます……! 夜中に一人で出ていった椿姫さんを見つけて抱き寄せるシーンがとても印象的でした。スチルも美しいですし、陽介君の優しさと椿姫さんの葛藤の分かる良いシーンでした。椿姫さんの微妙な表情変化も絶妙でした。 ストーリーでは、今回も最後の最後にやられましたね……!そのタイミングで……!と胸をかきむしりたくなりました。 @ネタバレ終了 登場するスチルがどれも美しくて良かったです。 楽しかったです。ありがとうございました。
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交響曲第十番「融合」切り口の面白い作品でした。彼らの感じている世界が、演出や文章で上手く表現されていて良かったです。途中で、「そういうことか!」と気付いたときには嬉しかったです。 @ネタバレ開始 音が聞こえない彼と目が見えない彼女がそれでもコミュニケーションをとって関係を深めていく様子がとても印象的でした。タイトルにもなってるイラストが出てきたシーンは、特に感慨深かったです。 しかも、その後の話や、そうなる前の話まで作り込まれてたので、満足感が高かったです!上手く言えないのですが、長い時を経て、人が元の形に戻ったところに、大きな運命のうねりのようなものを感じました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!
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G目線上のエリアプレイしているうちにGが可愛く思えてしまう不思議なゲームでした。エンディング後、すぐに探索画面に戻るので、ストレスなくエンディング回収できます。 エンディングはバリエーション豊富で、クスッと笑えるものもあり、楽しめました。 エンディングとおまけまでコンプリートしましたが、バッドエンド3だけは攻略を見てしまいました。 BGMが、G線上のアリアの色んなアレンジ違いだったところにこだわりを感じました。タイトルのセンス、とても好きです……! @ネタバレ開始 ネコやクモに追いかけられたときには、適度な緊張感があって楽しかったです。 トゥルーエンドには笑ってしまいましたが、同時にそんな未来があったらECOで素敵だなと思いました! 敗者復活戦は、ほっこりできて良かったです。人間と共存できる未来があって良かったなと思いました。 @ネタバレ終了 楽しいゲームをありがとうございました!
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花枕(第一章~第二章)独特の文体が癖になる作品でした。時折挟まれる軽快なやりとりやウィットに富んだ文章にクスッと笑ってしまいました。 @ネタバレ開始 最後のオチはなんとなく読めていましたが、それでも心を打たれました。言葉にすると陳腐ですが、自分の技術で誰かを笑顔にできるのは素敵なことだなと思いました。 最後にとてもメタな話が出てきたのは笑いました。 @ネタバレ終了 三上くんがこれからどうなっていくのか、気になります。ありがとうございました!
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愛しのリョーくんリョーくんが優しくて、カッコよくて、短時間でたくさんときめきました。ED1に一番キュンとしましたが、元気になったと強がったときにリョーくんが叱ってくれるのも大変良かったです。表情では、リョーくんの照れ顔、とても尊かったです……! @ネタバレ開始 ……と、思っていたら、おまけを見て愕然としました。本編との落差が激しくて、とても情緒が乱れました。最高です……!ED4のメッセージも、前後のメッセージと一緒に見ると全く印象が変わりますね! @ネタバレ終了 楽しませていただきました。ありがとうございました!
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暗がりに咲く花短時間で、切ない感情に胸がギュッと苦しくなったり、泣きそうになったり、ドキドキしたりと、情緒が乱されました。淡々としていながらも的確に胸を打つ美しい文章に夢中になりました。 特に、主人公の自分の人生に対する考え方に、胸が苦しくなりました。その気持ちは、なんとなく分かるような気がします。そんな中で、ミーアさんへの気持ちが本当に美しくて、尊かったです。 @ネタバレ開始 告白の結果がどうなったか、はっきりと描かずに余韻を残すラストもとても良かったです!一番最後の一文が、色んな気持ちを感じられて、とても好きです! @ネタバレ終了 初恋の鮮やかさを見事に表現していて、素晴らしかったです。短い時間で、本当に心を揺さぶられました。ありがとうございました!
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雨の袂短い文章の中に高濃度に圧縮された感情が感じられる作品です。一文一文噛みしめながらゆっくり読みました。しっとりとしたBGMが素敵で、作品によく合っています。 @ネタバレ開始 佑悟くんと伊代さんの、幼馴染だったけど、疎遠になり、また話すようになったという関係性が、とてもリアルだなと感じました。二人の会話が絶妙で、単純な好意だけではない複雑な感情を感じられ、味わい深かったです。 幼い頃と同じように、傘を少し前に掲げるシーンには、とても胸が締めつけられました。その後の虹は本当に美しかったです。 @ネタバレ終了 雨が降る頃に読み返したい作品でした。ありがとうございました!
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使用人との恋短編ながらエンディングのバリエーションが豊富で面白かったです。献身的で優しいアランと頑張り屋の主人公のやりとりをニコニコしながら眺めていました。これまで恵まれてきた生活をしていただろう主人公が身の回りのことをできるようになろうと奮闘する様子がいじらしかったです。 フルコンプしましたが、選択肢総当たりのため、攻略はそれほど難しくありませんでした。 @ネタバレ開始 「困難な道でも二人なら」のルートの、アランの独白にはうるっと来てしまいました。こういう切ないのにとても弱いです。そこからのハッピーエンドには拍手喝采してしまいました。 でも、切ない片想いのまま終わるノーマルエンド「使用人は使用人」も好きでした。 @ネタバレ終了 選んだ選択肢による展開の変化に納得感があり、楽しめました。ありがとうございました!
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籠中話シリーズ①『トリカゴさま』凝った演出とトリカゴ様のキャラクターが魅力的なゲームです。主人公の感情を画面の揺れだけで表現していたのは、すごかったです。とにかく画面が綺麗で、新しい絵が出るたびにしばらくじっと見つめていました! ホラーが少し苦手なのでドキドキしていましたが、これは大丈夫でした。 @ネタバレ開始 一番好きなのは、餌箱のスチルでした。美しいです……! 最初、天使のような朗らかな雰囲気だったトリカゴ様が、途中で一変して悪い顔になるのが最高でした。 顎に手を当てて、正面を向いて目を細めて笑う立ち絵が特に性癖に刺さりました。トリカゴ様にもっと見下されたい、罵られた……(自主規制) あと、エンディングのトリカゴ様にもやられました。和風の世界観でまさかそう来るとは思わないじゃないですか!!!しかもあの差分!!!……最高でした! @ネタバレ終了 今後トリカゴ様がどうなっていくのか気になります。ありがとうございました!
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混同仮面ミニゲームもあるアメコミ風のギャグノベルです。テンポの良い演出に夢中になりました。アニメを見ているような感覚で面白かったです。下ネタがとても多いのですが、すごく勢いが良いので、いやらしい感じはしませんでした。 キャラクターでは、あやのさんが可愛くて好きでした。脚がきれい……! UIのイラストも凝っていて良かったです。 途中で入る混同仮面のカットイラストがめちゃくちゃかっこよかったです。 @ネタバレ開始 そして、実際とのギャップに笑いました。登場した瞬間に家も本名もバレバレなのには爆笑しました。 ラスト2回のバッドエンドとそのあとの演出も良かったです。確かにこれは、混同仮面にとってはバッドエンドですね笑 @ネタバレ終了 ミニゲームも、適度な難易度で楽しかったです。スマホでプレイしたのですが、ちょっと判定が厳しく感じたので、PCでプレイしたほうが良さそうです。 たくさん笑いました。ありがとうございました!