m某のレビューコレクション
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樹海の迷宮ニュートラルな主人公に、女の子の気をひきたい軽めの男の先輩。そしてオカルト好きの女子、そんな3人が、樹海の道を辿って脱出するおはなし。 実写モチーフの背景を使用していて、読んでいる最中は濡れた木々のにおいがしてくるような疑似体験を味わえた。 短いので、それほど苦でもなかったが、エンド回収のためにスキップ機能やセーブ・ロード機能があればプレイしやすかった。
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俺と母ちゃんと青いおっさん親子の口げんかシーンでは笑いを誘うシーンもあったが、タイトル画面から醸し出される、素朴でほのぼのとした、不器用な優しさを感じられた。 例えるなら、ド根性ガエルのひろしとかーちゃんのような。 あとがきまでも、ほのぼのとした温かさが伝わってくるようで、じっくりと読ませていだいた。
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最終電車ひとまずクリアして「イイ話だな~」と。 凝ったシステム回りに感心しつつ、タイトル画面に戻ると「if」の話が解放されていて、その最後の最後が好み。うどんの七味唐辛子というか、寿司のワサビというか、表の話の「イイ話だな~」があるからこそのピリリと締まった結末になった。これくらいのちょっと後味の悪さというか、ゾワゾワ感が似合うお話だと思った。
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スキノセカイ自分が居たこと、そして存在意義、それらの痕跡を残すように、昔から言葉を発したり絵を描いたり文を書いて表現してきたと思うし、それ(込められた思い、エネルギー)に惹かれる人がいる自然なこと。それを否定する人は、巡り巡ってどこかで否定されるであろう。 せめて自分は、そんなゲスにはなりたくない、 改めてそう思わせてくれたおはなし。
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きみとほしをみる。「記憶のない女の子が男の子と星を見に行くお話です。」 と紹介の文章にあって、さぞやコバルト文庫的な若い男女の仄かな恋模様かと思いきや、 @ネタバレ開始 主人公はコールドスリープでほぼ一世紀後に目覚め、家族はすでに死去。 しかも記憶障害があり、名前以外は覚えていない。 額面通りに受け取ってもハードだし、実は全面核戦争でここはシェルター内だとか、 周りは人間に化けた宇宙人で、実は主人公はアブダクトされてしまった!だとか 色々想像が駆け巡ったのですが、そんなトンデモ設定はなかった。 里香(主人公)とハルタが病室を抜け出して「探す」シーンなどは、 読んでいる方も「見つかるのでは」と緊張したし、病院のシーンとそれ以外のシーンで 上手く緩急がついていて飽きなかった。@ネタバレ終了 全体的に悪い人が出てこなくて安心して読めた。 同じ苦悩を抱いていた同士、二人は長い付き合いになりそうな気がする。
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のけ者くらぶ他の方のコメントにあるように、何かネガティブなものがあるんじゃないかとと警戒していたが、そんなことはなかった。タグの「自分を探す」を見てなるほどなと。 @ネタバレ開始 実際にあったらいいかもしれない。 が、入り浸ってしまうのではないかと少し心配になった。 それこそ、セリフにもあったように「逃避」になり、帰ってこられなくなるのではないかと。 薬も用法容量を間違えると毒になってしまう。 そういう意味での「のけものクラブ」バッドエンドがあったらと考えてしまった。 @ネタバレ終了
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Pygmalion@ネタバレ開始 ずっと気になっていた作品。 ドールを嗜む者にとって、『ピグマリオン』とは聞きなれた単語ゆえ、どういうお話かと満を持してプレイ。 @ネタバレ開始 月日をかけて、何も無い「入れ物」を満たしていくのが人形との付き合いだと思っているので、リデルちゃん、厚意はうれしいけど既に「中身が満たされている人形」はちょっと……と、思ってしまった。受け入れるフリートも人形として受け入れたのかリデルとして受けれたのかどちらなんだろう、一つの幸せの形ではあるが。 翻ってもう一つのエンドはリデル×フリート(順番大切)の、人形しか愛せなかった男の子がちゃんと人間と向き合えました的なおはなしで、ある意味王道。押しの強さは大事と思い知った次第w @ネタバレ終了 色調が古い絵本然としていて、綺麗に作られている。 実際にページをめくって読んでいる風に感じた。
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あのこのおっぱいをもみたい「おっぱいが嫌いな男子なんていません!!!!」(キリッ) 満を持してプレイいたしました。 ギャグに振り切ったおはなしもいいものです。 つんつんの中の人とはいい酒が飲めそうだw おはなしとは全く関係ないのですが、バス停が「川尻」 おしりも捨てがたいと思ったのは内緒です。
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贋作のゆりかご。時間かけても、15分ほどで読み終えることのできるお話。 いかに長々と弁明しようとも、燈の犯した事は決して許されるべきではないし、 あまりにも幼馴染と、その彼氏が不憫である。 真作でないから贋作であると物語っているが、両者は綺麗に分けられるものではなく、 限りなく真作に近い贋作もあるし、また、贋作と見間違わんばかりの駄作のような真作もある。 そして、「うそから出たまこと」のように、「藍は青から出て青より青し」のように、 真作をも超える贋作だってあるのに、とにかく思考的な視野狭窄に陥ってしまったのが非常に残念。 教育や家庭環境の大切さがわかる一作。
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また君に会えたなら僕は