CIL(しる)のレビューコレクション
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Eat-Tsuke!キャッチ―で語感の良いタイトルだな、と思いながらプレイ。 @ネタバレ開始 最初の自己紹介からして、既に仕掛けられていたわけですね。 恐ろしい……作品としては、素晴らしい……! 途中ギョッとするシーンもありましたね。 油断した辺りでやられたのでクリーンヒットしました。 状況と心情を細かい文章で表現されているので、主人公?の感情を追体験するような気分でした。 2週目の女性は、読んでてなんと苦しい話だったか。 この種明かし編があるのは読み手として納得感があってスッキリするので、親切だと思いました。 タイトルは涙の叫びなのでしょうか。 @ネタバレ終了 演出などは抑えたものになっていますが、構造などとても面白い作品だと思いました。 ありがとうございました。
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贋作のゆりかご。@ネタバレ開始 幼いころから厳しい親元で育てられ心に余裕を持てなくなってしまった彼女は、紆余曲折を経て、悩んだ挙句に罪を犯したのですね。 この『燈』さんのむき出しの心を聞くことがこの話のメインなのですが、 その経緯を詳しく聞く過程で 『そんなことないよ』 『そうでもないよ』と否定してあげたい気持になりましたが、 強く断定的に話す彼女の心に届きはしないのだろうなと思いました。 そしてそれが、悲しい在り方だと思います。 ただ彼女の苦悩は、自分自身にもあてはまるところもあり、 心の端々にトゲトゲチクチク刺さってくるような感じがありました。 自分の存在が『真作』であると、多くの人が当たり前に信じられる世の中であってほしいと願います。 あと自分の子には、あまり厳しくしすぎないように育てたいなと思いました。 @ネタバレ終了
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Seek a country ~彼の地を夢見て~驚きのフルボイス! どのボイスもキャラクターに合っていて熱量が伝わってきました。 OPムービーやタイトル画面、セーブ画面やマップ等も作りこまれていて、 制作はメチャクチャ大変だったろうなと思います。 これを完成させたのは意思の力でしょうか。 魔法のエフェクトがまたカッコよかったです。 主人公ゼノは最初ちょっと傾いてる感じだったけど、終盤はより主人公っぽくなってきましたね。 声もキャラに合っていて良かったです。 @ネタバレ開始 あと、使える魔法のチョイスが、ほぼ『強化』だけに特化しているという設定が面白いと思いました。 一見派手さはないけど使い方と工夫次第で様々なことが出来る。十分戦える。 好きなシーンは、海のクラーケンとの遭遇ですね。 大物と戦っている雰囲気と緊張感が出ていてよかったです。 そしてその回避の方法も良かった。 あと、ヒロイン勢ではソフィアさんが好きだけど、 他に気に入ったキャラを挙げるとすると、ダイクさんかな。自分に自信がなくて客にあたっちゃうところとか、憎めないなーと思います。 最後はきっちり新武器も仕上げてきてくれるし。 最終的にはゼノ達も居場所を見つけることが出来て、良かったです。 @ネタバレ終了 渾身の作品をプレイさせていただきました。 ありがとうございました!
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残り1分! 魔王城!リリーちゃん可愛かったです。 @ネタバレ開始 14回デッドエンド確定のゲームですねw 『頭をフル回転させる』の選択肢で煩悩にまみれている間に何の解説もなく終わるのはシュールで笑っちゃいました。 かと思えば唐突にしみじみとしたエンドが始まったり……。 そして一発エンドだけじゃなくて正解の生存エンドもちゃんとあってよかったです。 @ネタバレ終了 気軽な気持ちで楽しめて、面白かったです。 制作ありがとうございました!
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還る何もわからないけどとにかく『帰らなければいけない』という想いで足を動かす男。 @ネタバレ開始 最初は家族思いの良い旦那&お父さんのような気がしましたが、実は……。 だんだん状況が明らかになりましたが、その結末は想像とはかけ離れたものでした。 因果応報のようにも感じますが……。 最後の音響にはちょっと驚きました。 決して帰り着くことが出来ない無限ループ。 心が重くなる結末でした……。 @ネタバレ終了 楽しませていただき、ありがとうございました。
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タマキハル~序章 艮為山編~豊富なキャラクターイラストとイベントスチル、そしてシナリオまでご自身で制作されたのですか!? すごい……! @ネタバレ開始 香月さんがとても良い子でした。 他のキャラクターも魅力的でしたが、個人的に気になったのは沖崎さんですね。 彼女は、ひょっとして……? いや、多くは語るまい。 @ネタバレ終了 続きが気になる終わり方で、良い『引き』ですね……! 続編も楽しみにお待ちしております!!
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空の果てからこんにちはいやー、最高に面白かったです。 @ネタバレ開始 ・軽快・超クオリティ―のムービー。 ・初めてみるタイプのヒロイン属性。 ・元気で健気な幼馴染のリコ。実に魅力的でした。 ・端岬でのBGMもあいまった雰囲気の良さ。 ・明かされる世界の秘密。 ・手裏剣にりんご、小物も伏線として後々活躍。 ・端々で差し込まれるメタ。好きだなあ。 ・バッドendからの、まさかの後日談。 ・最初とっぴに思えた逆さまの状況も、しっかり説明がされて納得できるSF設定。 ・ラストの後の展開は、少しハラハラしそうな……。三角関係はどうなるのか…… この時代は重婚できるのか…… もし大陸が落ちてきたら隕石どころじゃないくらいやばいんじゃ…… でもそんなに重くも速くもないから大丈夫か……とか、色々心配してしまいました。(余談です) まあしかし本当に、 2~3時間にラブコメ・ギャグ・SFなどが凝縮された傑作です。 @ネタバレ終了 とりあえず好みのヒロインのルートを1周やってみるのをおすすめします。 おそらく全ルートを見ずにはいられなくなっているのではないでしょうか。 制作お疲れさまでした&ありがとうございました!
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みちのく怪奇譚 3話わーい、伝奇!汁伝奇だいすき。 この3話目から読みましたが、 親切なキャラクター紹介のおかげですんなり入っていけました。 軽妙な二人のやりとりも読みやすくシャープで勢いがあって好きでした。 立ち絵イラストもかっこいいし、 シンプルで必要十分なUIも作品に合っていて良かったです。 お寺や、過去の夢の話の雰囲気も楽しめました。 前後2部構成になっているのも読む分量的に丁度良かったです。 30分アニメの前後編にも似ている構成だったと思います。 総じてとても面白い話で、色々な人にお勧めできるお話だと思いました。 ありがとうございました!
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風待ち人 夢追い人(iPhone・iPad対応版)最大の特徴だと私が思ったのは、2つのムービーです。 オープニングムービーは音ハメも効いていて、エフェクトも多彩です。曲自体も良い曲です。 また、挿入歌ムービーは歌詞付きの音楽プロモーションムービーのようなものになっていて、この形式・使い方はノベルゲームでは初めて見ました。 とても印象に残ったと同時に物語に華を添えてもいたと思います。 楽曲選びにもこだわりを感じました。 良い曲がとても多かったです。 また、キャラクターについては、金田の破壊力(ファーストインプレッション)が強くかなり印象に残りました。 内容に関しては、 @ネタバレ開始 会社員生活あるあるとも言えるリアリティのあるものになっていて、 ものによっては私自身が過去に体験したことが思い出され、鋭利に心の中に入ってくる感じもありました。 中盤の金田の苦悩については、 自分も今の仕事に合っているのか悩んだことがあったので、共感するものがありました。 結果的に金田のように夢のために仕事をやめるという選択までは出来ませんでしたが、仕事をしながらゲームを作るというやり方で子供の頃の夢をかなえることが出来たのは幸運なことだと思えています(蛇足ですみません) 金田が仕事をやめた時、神山にはやめないでほしいという思いがあったので、仕事を続けている姿には安心しました。 とはいえ、まだ3年。 これからまたなんとでも生き方を選ぶことは出来ると思うので、彼なりに頑張っていってほしいと思います。(続けても、別の道を探すのも、どちらもアリだと思います) あと、岬センパイは、途中でゲームの表舞台からは退場して神山達に気づきのきっかけを与える師匠的立ち位置なのが粋でかっこ良かったです。 @ネタバレ終了 制作お疲れさまでした。 オンリーワンの作品だと思いました。
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エレベーター ~性格不安定な僕とみよちゃんの物語~ついにプレイ出来ました! 良き時代のファミコン風の画面を忠実に再現していてほっこりしました。 リセットボタンなんか、実機のを押した時の感触がリアルで思い出されてきて、これこれ! とうなづいていました。 手探りでプレイしましたが、だんだん流れがわかってきて色々なエンドを楽しみながらプレイできました。 みよちゃんは可愛かったですし、課長がまた良い味を出していて良かったです。 制作お疲れさまでした&ありがとうございました。