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個人宇宙のレビューコレクション

  • ルサールカ
    ルサールカ
    毎晩、緑髪の謎の存在に尾行されている青年の物語です。全2エンド、5分も経たずに読み終えることができます。 @ネタバレ開始 主人公が持った印象次第で、謎の存在の見た目がガラッと変わってしまう部分が印象的でした。ありがとうございました!

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  • 堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~
    堕獄の花園、嘱目の人鳥。~Sanatorium・Garden~
    生命町にある研究所内で暮らす曼殊沙華とアルビフロラのやり取りを、曼殊沙華と共にいるペンギンの視点で描かれた『横行する饅頭、独白する人鳥。』の続編です。選択肢はなく、おまけを含めて2時間半で完走しました。 とても面白かったです!曼殊沙華とアルビフロラにまた会えただけでも嬉しかったですが、前作が衝撃的なエンドだったので、一体どういう感じで進んでいくんだろうとハラハラしながら読み始めました。 蓋を開けてみれば「地獄の中でも貫く絶大な愛」を感じる内容で、この世界観にふさわしい締めだったと思います。二人の行く末に幸あれ、と願わずにはいられない内容でした。1羽1羽のペンギンたちや、リコの可愛らしいビジュアルも好きです。 @ネタバレ開始 前作は退廃的な生命町の匂いとインモラルな住人たちの描写に圧倒されましたが、今回は曼殊沙華とアルビフロラの愛がメインテーマだったので、前作より優しめの研究員たちのキャラクターは必然だと感じました(とはいっても、なかなか壮絶な部分もありますが⋯⋯!)。 個人的にはメイの過去が出てきた第5話の構成に唸ってしまいました。彼女が過去に起こした行動は今作に出てきた「ドール」の設定と対比しており、その直後にアルビフロラの正体について明かされるので、いろいろと考えさせられるモノがありました。ラストの炎をバックにした2人のやり取りも、テーマにふさわしい光景だったと思います。おまけの上野所長が最後に言っていた「あの二人なら、地獄の果てでも極楽浄土」のセリフにも激しく納得してしまいました。 @ネタバレ終了 前作を読んだのであれば、こちらも読むことを強くお勧めします。曼殊沙華とアルビフロラ、2人が決めた続きを是非この目で確かめてください。素敵な作品をありがとうございました!

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  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    主人公の祭里はある日、山奥にある廃墟で真っ白な少女・天音と出会ったことから始まる物語です。2時間半で無事にバッジを取得できました。 とても面白かったです!祭里の鬱屈とした感情を高い文章力で表現しており、随所に入ってくる不穏でオシャレな演出も相まって、徐々に引き摺りこまれるような没入感で一気に最後まで読んでしまいました。 @ネタバレ開始 祭里以外のキャラクターもみんな魅力的でした。天音の無邪気な部分と掴みどころのない部分が混在している感じは、ビジュアルの美しさも相まって独特の雰囲気がありました。伊織は子供っぽい危うさと素直さがあり、特に後半以降はハラハラとしながら読みました。 祭里の「もっと判り合いたかった」という独白は、天音と伊織の結末を読んでしまった時、いろいろと心に響くモノがありました⋯⋯。 個人的には小絢が一番好きです。全体的に暗めに進行する作品で、彼女の明るさはとても大きかったです。 エピローグについては、人によって解釈が分かれるかなと思います。この物語自体が一種の演劇的なフィルムだったのかなと、いろいろ考えましたが、これ以上のコメントは控えるようにします(笑)。 @ネタバレ終了 とても面白かったです!素敵な作品をありがとうございました!

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  • 偽りの夢
    偽りの夢
    主人公が会社を早退して、古本屋に訪れたことをきっかけに始まる物語です。過去・現在・そして小説の世界と、様々な視点で展開していきます。選択肢はなく、40分程度で完走しました。 @ネタバレ開始 物語の構成が特にすごいと感じました。登場人物の立ち位置と小説の内容が上手にリンクしており、さらに終盤では文章のみで構成された物語特有の叙述など、いろいろと唸ってしまう部分が多かったです。ストーリー自体も創作活動を行っている人ほど、いろいろ刺さる内容がたくさん入っており、特に文化祭の脚本を決める場面は胸が締め付けられてしまいました。クリア後に変化するタイトル画面も個人的にすごく好きです。 @ネタバレ終了 面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • ハコノナカノコ
    ハコノナカノコ
    読了後、不思議と温かい気持ちになれる掌編でした。選択肢はありますが内容に変化はなく、5分以内に読み終えることができます。 @ネタバレ開始 作中ではドーナツがフィーチャーされており、空に穴が開いた瞬間、「背景がまるでドーナツのように見える」と思いました。春は環境の変化が大きい季節なので、選ぶことを決めた人の背中をそっと押してくれる作品なのかなと個人的に感じました。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 吹き溜まりの彼女
    吹き溜まりの彼女
    就活中の主人公が初めて出会い系を使ってみたところ、幼い頃に別れてしまった仲の良かった彼女・紗雪と再会することから始まる物語です。選択肢はなく、40分程度で完走しました。 とても面白かったです。読み終わった後、(良い意味で)ずっしりと気持ちが重たくなる余韻が残りました。上質な一般小説を開いている時のようなグイグイと読ませる力があり、重たい作品をあっという間に完走できたのは、高い文章力があったからこそだと思います。クリア後のタイトル画面も本当に反則です⋯⋯。やるせない気持ち以上に、儚い美しさを感じてしまいました。 @ネタバレ開始 後半以降のリアリティある展開も好きですが、個人的には前半のホテルの部分も好きです。純真な思い出を一気に汚していく行為に及んでしまった主人公を見て、強烈に心を締め付けられたと同時に、ある種のカタルシスも感じてしまいました。下手したら拒絶反応を起こしかねない展開ですが、迫力のある文章のおかげで強く惹き込まれながら読んでしまいました。 @ネタバレ終了 本当に面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • ネームレスな彼女
    ネームレスな彼女
    ある日、仕事に疲れ果てていた主人公、衝動的に会社をサボってしまう。その直後「名前を捨てた」女子高生の彼女と出会ったことから始まる物語です。全3エンド、50分程度で完走しました。 ビジュアルの美しさがとにかく素晴らしい作品でした。ストーリーは非常に重たい内容ですが、彼女の可愛らしさや色っぽさを含め、カラフルに彩られたデザインやビジュアルのおかげで最後まで一気に読むことができました。立ち絵だけじゃなく、スチルの彼女もコロコロと表情が変わるのが良かったです。 主人公につきましても、個人的な話になりますが鬱屈としていた時期を思い出させるような迫力があり、いろいろと共感しながら読みました。 とても素敵な作品でした。ありがとうございました!

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  • さよならキャットボックス
    さよならキャットボックス
    主人公の恵一が、彼女の灯子とデートすることから始まる物語です。20分程度で無事にエンディングを見ることができました。 @ネタバレ開始 読み終わった後、(良い意味で)心にずっしりと残る作品でした。恵一と灯子が持ってる価値観はどちらも間違っていないからこそ、よりやるせなさが残りました。「自分の価値観を押し付けてはいけない」「相手の価値観を尊重しなければならない」という言葉はよく聞きますが、とても難しい部分も多いですよね⋯⋯。それを受け止める勇気が必要ですし、相手側にもデリケートな部分を打ち明ける勇気が必要になります。1人の力では難しいからこそ、いろいろと考えてしまいました。 @ネタバレ終了 ⋯⋯と、拙い文章になりましたが、読了後も大きな余韻が残る魅力的な内容でした。イラストの灯子もすごく可愛いかったです。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to
    深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to
    主人公の新と妹の括弧が、深夜の街を歩き回りながら他愛のない話をしていく物語です。選択肢はなく、50分程度で完走しました。 率直に申し上げまして、すごく好きです(直球)。物語的には兄妹がずーっと話しているだけの内容ですが、深夜の雰囲気にマッチした音楽と背景に加え、会話の節々にある痛快なジョーク・言い回しなど、魅力的な要素がたくさん詰まった作品になっています。オカルト原稿の執筆部分など、作品のディテールも丁寧に描かれているので、没入感も高かったです。 @ネタバレ開始 兄妹のキャラクターや絶妙な距離感も良かったです。たまに会話のドッチボールをしてしまう部分とか、お互いに重要な報告は最後に取っておく部分とか、怖い場面で手を繋いでしまう部分とか、挙げたらキリがないくらい好きな場面がありました。 @ネタバレ終了 タイトルの通り、深夜にプレイしたくなるような雰囲気抜群の内容でした。素敵な作品をありがとうございました!

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  • 白き野に咲く花の名は
    白き野に咲く花の名は
    特殊な薬物で、性別を転換できるようになった世界。ある日、女子校の教師である主人公は、自分のクラスの中で薬物で男になっている生徒がいることを告げられる。主人公は候補となる2人の生徒を、1週間という期限で調査することから始まる物語です。全5エンド、30分程度で完走しました。 @ネタバレ開始 独特な設定に惹き込まれつつ、魅力的なキャラクターとのやり取りがとても面白い作品でした。イラストも非常に綺麗で、百合花ちゃん・のばらちゃんが可愛かったのはもちろん、先生の素晴らしい胸にも釘付けになってしまいました(笑)。個人的にはエンド5が好きです。性別の変化をフィーチャーした作品だからこそ、主人公の性別に囚われない普遍的な相手を大切にしたい気持ちにグッとくるものがありました。 @ネタバレ終了 とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました!

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