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川澄シンヤのレビューコレクション

  • がんばれ!ヤマトくん
    がんばれ!ヤマトくん
    タイトル画面&ストップモーションという見慣れないワードに惹かれてプレイしました。 ゲームに登場する画像がとてつもない枚数で、アニメを見ているのかと錯覚するほどでした。作者さんの熱量の高さを感じます…! お話もとても面白く、「空中戦三銃士の登場」と「クーゲルの射撃モード」にはほっこりすると同時に笑いました。ボールペンキャノンってそういうことなのね…(その発想はなかった)。 一件落着…かと思いきや、まさかのオチで物語としても完成度が高かったです。 癒し度抜群のお話で楽しかったです! ありがとうございました。

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  • バーチャル沖縄
    バーチャル沖縄
    沖縄旅行を味わえるとのことで、軽い気持ちでプレイしました。首里城や水族館のシーンを見て、自分が沖縄に行った日の事を思い出して懐かしい気持ちになりました。 立ち絵なしのゲームですが、登場人物である男三人の性格がしっかりと書き分けられているため、まったく混乱しませんでした。特に好きなキャラは、にぃさんです。明るい性格なのと、全力で沖縄を楽しんでいる様子を見て、こちらまで楽しくなりました。私はどちらかというとモブ野タイプなので、あんな風に自然とはしゃげる性格に憧れるんですよね…。 序盤は設定を知らないこともあり、「どうしてそんなに未来のお話なんだろう?」など様々な疑問が渦巻いていましたが、徐々に明かされる真実に驚きました。 @ネタバレ開始 キジとにぃさんの過去を知り、現実を知り、じわじわと襲ってくる不穏な空気に途中からこわごわとしながら読み進めました。 「どんな展開になるのだろう」と思いながらおそるおそる選択肢を選びましたが、バッドエンドでなくて本当にほっとしました。なんだかんだモブ野いいやつやんけぇ…。 @ネタバレ終了 「キャラの作り込みが本当にすごい!」と思いながら、おまけまでしっかりと楽しませて頂きました。ありがとうございました。

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  • タイトル未定
    タイトル未定
    スッと頭に入ってくる巧みな文章力と構成で、あっという間に読了しました。 序盤から人魚というファンタジーな存在が登場するのですが、作者さんの筆力ゆえかさほど違和感なく呑み込めました。 日常会話、情景描写などの文章から、自分がその場にいるような臨場感を味わう事が出来ました。すべての描写が自然で、久々に帰省したことによる後ろめたさだったり、兄弟同士のぎこちなさだったり、空気感の表現力の高さに目を見張りました。とにかく文章力がすごい…。 @ネタバレ開始 主人公の衣織くんの言動から少し乱雑な印象を受けていたため、物語の序盤は「本当に教師に向いてるのか?」という失礼な感想を抱いていました。 しかし、なんだかんだ家族のことを深く理解し気にかけたり、自分の立場を顧みることなく見ず知らずの少年を助けるなど、心根は優しい青年なのだと理解することが出来ました。 人魚が見えること、弟とのぎくしゃくした関係、少年を助けたこと、登場人物たちの夢、ばらばらに思えたこれらのエピソードが終局に向かうにつれて一つになる感覚…。とても感動しました。そして一切の無駄がない描写に小気味よささえ感じました。 「ウザがられるだろうけど、とりあえず構ってやろう!」という謎の発想により、じゃんじゃん春樹くんに話しかける選択肢を選んだのですが、どうやら正解だったようで安心しました笑 なんだかんだお兄ちゃん大好きな春樹くんかわいいね…。 @ネタバレ終了 面白かった上に、勉強になる部分も多くある作品でした。楽しかったです。ありがとうございました!

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  • 恋に落ちてはいけない20分
    恋に落ちてはいけない20分
    今までにない設定の作品で、ずっと前から気になってました。結論から言うと、めちゃくちゃ面白かったです! イケメンで有能な上司というだけでもポイント高いのに、甘党なことを恥ずかしがったり(ここ重要)、Gが苦手だったりという可愛らしい弱点も完備しているだなんて…。いろんな意味で隙のない丹羽所長に惹かれるのも仕方ないですね(諦めた顔)。 好感度を上げないようにするのがゲームの主なクリア条件ですが、ただ文章を読んでいるだけでも自然と上がっていくのには思わず笑ってしまいました。 でも恋をしている状態なら好きな人の言動すべてが魅力的に映ってしまうものなので、ある意味リアルを追求した形なのかもしれません。 丹羽所長の運転する車で家まで送ってもらう…。 まずそのシチュエーションにグッときましたし、上司と部下という関係や既婚者に恋慕してしまった主人公の複雑な心境など、設定を存分に生かしたシナリオが良かったです。 あと丹羽所長の一人称が「私」から「俺」になるの最高に良かったです!!! 正直、私の性癖にクリティカルヒットでした…。作者さんはよくわかっていらっしゃる…。 END4以外はヒントを見なくても攻略でき、とても簡単でした。END4も分岐に影響される選択肢の色が変わるという親切設計で、安心して遊べました。 あとエンディングリストやヒントが用意されているのも攻略しやすくてありがたかったです。個人的にEND3のヒントが「寒がってください」という一文だけなのが、シンプルすぎてツボでした笑 @ネタバレ開始 四種類あるエンディングのどれも多彩で、異なるストーリーが楽しめて良かったです。 好感度を100にすると見られるEND2では、落ちてはいけない恋に落ちるスリルと胸の高鳴り、その後の主人公の罪悪感や後悔、堕落する様子などリアルな心情描写が味わえました。また、丹羽所長をなんとかして引き止めたいと策を巡らす主人公がやけに生々しく思えました。 END4の読後感は爽やかでとても良かったです。これからの展開も見たいと思わせてくれるようなエンディングでした。 特に最後のスチル! 丹羽所長の私服が見られるのですが、ビシッと決めたスーツとのギャップがとてもとても良きでした…。最高や…。 あとスチルが表示されるタイミングが全くの不意打ちだったので、「心臓が止まるかと思うほどときめいた」ということをここに報告いたします。 「EXTRA STORY」も読みごたえたっぷりで良かったです。ちょっとほろ苦い後味がたまりませんでした。 @ネタバレ終了 長文になってしまいましたが、まだまだ書ききれないくらい魅力たっぷりの作品でした。ありがとうございました!

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  • ぐらぐらする
    ぐらぐらする
    説明文にある通り、若干のホラー要素があります。しかし脅かし要素などはないため、ホラーが苦手な私でも遊ぶことが出来ました。 新社会人になった主人公とその職場、家族の様子が淡々と描かれていきます。 まず、その自然な会話と風景の描写に驚きました。「新人として入社した時ってこんな感じだよなぁ…」「ああ、こんなおじさん同士の会話あるある!」と飽きずに楽しく読み進められました。 何か月か働くうちに、同僚や先輩の「よくない」部分が段々わかるようになって、「ちゃんとしないと…」と焦る気持ちも非常に共感出来るものでした。 登場人物は少し多めですが、特徴をまとめた「Notes」が本編中に読めるので(しかも随時更新される親切設計)特に混乱することもありませんでした。 お気に入りは高橋さんです。彼のようにほどよく仕事するって一番難しいんですよね…。あと、(良いか悪いかはともかく)我関せずで定時退社をするその胆力も見習いたいと思いました笑 BGMも印象に残るものばかりで良かったです。この感想もタイトル画面のBGMを聴きながら書いています。 @ネタバレ開始 お姉さんが既に亡くなっていると知った時は衝撃を受けました。序盤でやたらと母親が主人公の事を気にかけていたのが引っ掛かっていたのですが、これで腑に落ちました。 そして傘女の正体も自然と判明するのですが、彼女がああなった経緯を考えるとやるせない気持ちになると同時に、「これって誰にでも起こりうることだよなぁ…」と色々と複雑な感情になりました。 End2の後にEnd1を見たのですが、主人公が思っていたより腹黒で驚きました。いつもは仮面をかぶっているのでしょうか…。 そしてクリア後に追加された「Notes」も読みごたえたっぷりで面白かったです。 @ネタバレ終了 じっくりと腰を据えて読んで頂きたいお話でした。面白かったです。ありがとうございました。

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  • 星を待つ片月
    星を待つ片月
    みなさんの感想と可愛らしい絵柄に惹かれてプレイしました。二周目で変化するシナリオ、細かい演出など、丁寧に作られた作品です。 一周目は、切ない百合の話だなという感想を持ちました。でもすっきりとしない「もやっとした何か」を感じていて…そのまま二周目にいきました。 @ネタバレ開始 どことなく不穏なものを感じていましたが、そういうことでしたか…。 二周目の選択肢のうち、「体育倉庫」でのセイちゃんの先生への反応に「???」でしたが、最後までプレイして納得しました。 ツキコちゃんの気持ちに応えられず、彼女を失ってしまった。そんなセイちゃんの後悔が痛いほど伝わってきました。 @ネタバレ終了 意外なシナリオにいい意味で驚かされる作品でした。ありがとうございました。

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  • 椿堂ノ火
    椿堂ノ火
    とても感動的で心温まる作品です。涙をぬぐいながらプレイしました。 いつもながら情景描写が本当に巧みで、祭りの賑やかな雰囲気や主人公の心情などが手に取るように分かりました。立ち絵なし、グラフィックは背景のみですがそれを全く感じさせない…むしろ背景のみだからこそ、より文章に集中できるのが良かったです。作者さんの秀でた文章力もあり、容易に物語にのめり込むことが出来ました。 @ネタバレ開始 幼い頃と病室での父親の姿との対比が残酷な現実を主人公に突きつけているような気がして、とても悲しくなりました。主人公の心情をすべて推し量ることは出来ませんが、他人行儀に敬語で話しかける様子から、親子の深い溝をまざまざと感じました。 そのあとの祭りのシーン、お面のくだり…いつからかわかりませんが、気付けば大粒の涙を流していました。感想を書いている今も涙が滲むほどです。 病室で主人公の名前を書いたメモを見つけるシーンが特に感動的で、父親がいかに主人公を愛していたのかが否応なく伝わってくると同時に「あぁ…もっと早く会って和解すれば良かった」という主人公の心の声が聞こえるようでした。この状況を「間に合った」と捉えるのか、「間に合わなかった」と捉えるのか…プレイする人によって感じ方が変わるのだろうなと思いました。 @ネタバレ終了 今度は夏の時期に遊んでみようと思います。素敵な作品を作ってくださり、ありがとうございました!

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  • 非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    非実在都市伝説の作法 Imaginary Fakelore
    前作同様解像度の荒いグラフィック、耳障りのいい音楽、とりとめのない会話が心地いいシナリオ、どれも好みでした。もともと好んでLofiを聴くこともあり、世界観にマッチした音楽がとても良かったです。しかも自作なのが驚き。 入社から二週間弱、雑用ばかりで暇を持て余していた主人公の瑛(サイトウ)。同社のライターであるマエと出会い、そのまま「ノウティカ」編集部へ異動しライターとして勤務するお話です。 仕事らしい仕事を任されなかった瑛の鬱屈した感情、将来への不安、それらが序盤でしっかりと描かれていたので、マエに仕事を任されるようになってからの喜び、楽しさがこちらまで伝わってきて嬉しくなりました。はじめは大人しい子なのかなと思っていましたが、マエと出会ってからコロコロと表情が変わるよくしゃべるイマドキの女の子であることが分かり、微笑ましくなりました。 登場人物で一番好きなのはマエなのですが、とても素晴らしい性格をしている女性だと思いました。書置きのメモ一枚で瑛をかっさらい(字が汚いのもポイント)、上司にも「お前」呼び、車内では謎ASMRを流し、服は着回し、物に八つ当たりするなどなど…。人間味があふれる自然体のキャラで親近感がわきました。 特に派手な演出や展開があるわけではありませんが、だからこそこの落ち着いた雰囲気、たまにジョークが入るだらっとした会話を存分に楽しむことが出来ました。 @ネタバレ開始 マエの結婚相手がどんな人なのか、家での彼女はどうなのか非常に気になるところではありますが、深く語られないところもこの作品の魅力だなと強く実感しました。エンディングでは瑛の成長が実感出来て良かったです。 @ネタバレ終了 次回作を制作中とのことで遊べる日を楽しみにしています。ありがとうございました。

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  • 美少年育毛剤
    美少年育毛剤
    作者さんのフェチが詰まった、大変素晴らしいゲームでした。たまんねえなっ! 注意書きの時点で面白さマックスだったのですが、そのあともテンポよく繰り広げられるギャグとフェチ…。思わず声に出して笑ってしまいました。個人的に一番ツボだったのは「フェチ太郎」の流れです。もうわけがわからないよ…。 それにしてもフェチ研究所の人たち、とても楽しそうですね…。私もここで働きたい(錯乱) @ネタバレ開始 終盤、唯一まともだったカミトくんがフェチに目覚めた瞬間、謎の感動がありました。 ロンゲパワーー!!!!! @ネタバレ終了 フェチを超えて狂気すら感じる作品でしたが、とても楽しかったです。ありがとうございました。

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  • 蛇憑き巳緒
    蛇憑き巳緒
    魅力的なサムネイルに惹かれて&えっちと聞いて(重要)プレイしました! エロい事しか考えていない変態な男二人をいなすクールな巳緒先輩のやり取りが良かったです。ボイスも彼女のイメージにぴったりでした! 主人公の一途くんははっきり言ってバカ(褒め言葉)なのですが、男らしいガッツがある子だったりどこか憎めない性格でなんだかんだ好きでした。 あと巳緒先輩の胸にしか目がいかないエロ過ぎる制服に驚きました。「普通に校則違反で注意されるのでは…?」と思ったらなんと教師も変態だった!それならいいか!(たぶんよくない) ギャグとシリアスが丁度いい塩梅で盛り込まれていて、最後まで楽しく遊ぶことが出来ました。 カットインが入る演出やえっちに動く巳緒先輩、スタイリッシュな戦闘シーン、短いながらも楽しめる要素満載の贅沢な作品でした。ありがとうございました。

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