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川澄シンヤのレビューコレクション

  • Pygmalion
    Pygmalion
    オルゴール調のBGMと時折挟まるページをめくるSEなど、読んでいて心地いい作品でした。シンプルながらも精錬されたイラストも素敵です。時折一枚絵のみで構成されるシーンがあり、絵本を読んでいるような気分になれました。 @ネタバレ開始 何となく嫌な予感を抱えたまま読み進めていましたが、予想通り人形になってしまうEDを見た時は何とも言えないやるせなさに襲われました。 それもあってか、二人が結ばれるEDを見た時はほっこりしました。 @ネタバレ終了 一途で積極的なリデルちゃんと、照れ屋で素直になれないフリートくんの組み合わせが良かったです。ありがとうございました。

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  • 欠損娘を慰める
    欠損娘を慰める
    欠損に惹かれてプレイしました。 全体的に暗い雰囲気の作品ですが、とまりちゃんが明るい前向きな性格だったので救われたところがありました。 @ネタバレ開始 事故で家族と両手両足を失ってしまった彼女。明るく振る舞っていてもやはり体と心の傷はすぐには癒えてくれません。 そんなとまりちゃんが主人公と会話を交わしていくうちに、徐々に心を開いていく過程が描かれていたのが良かったです。中でもとまりちゃんが涙を流す立ち絵がとても印象的でした。 特に最後のスチルが表示されるシーンは一気に画面が明るくなり、爽やかな読後感が味わえる作品でした。 と思っていたのですが…もう一つのEDに分岐した途端、物語の雰囲気がガラッと変わって驚きました。介護士からの日誌を読んで心がキュッと締め付けられる嫌な感覚に襲われました。 共依存の関係いいぞ~。とまりちゃんが幸せそうで良かったなぁ…(白目) 私はこちらのEDが好み…というより大好きです! @ネタバレ終了 短編ながらも全く異なるEDが味わえる作品で楽しかったです。ありがとうございました。

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  • よざくら奇譚
    よざくら奇譚
    おねショタに惹かれてプレイしました。 メッセージウインドウの桜など、細かいところにこだわりを感じさせる作品です。 二種類あるエンディングのうち、私は下の選択肢のルートが好きです。 男の子がかわいくて、あんな風に慰めてもらえて羨ましい!とか思っちゃいました。 可愛い男の子に癒されたい方はぜひプレイしてみてください! ありがとうございました。

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  • てんがいちかく
    てんがいちかく
    周回する度に謎が明かされていく作りに、わくわくしながら最後まで遊ぶことが出来ました。二転三転するストーリーが魅力的です。 特に明確なヒントが用意されているわけではありませんが、「次はこうすればいいのかな?」というのが自然と分かるようになっていて良かったです。手さぐりで遊んでいくのが楽しかったです。 @ネタバレ開始 これは…大河くんにとっては何とも報われないEDですね…。 ですが、逃げずに前へ進むことを決めた主人公の固い決意がダイレクトに伝わって来るような、非常に心に残る終わり方でした。 @ネタバレ終了 ありがとうございました。

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  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    涙を拭いながらこの感想をしたためています。とても感動的なお話でした。 一周目はヒントなしのため、手さぐりで進めていくのが楽しかったです。ですが分岐はそこまで難しくないので、探索ゲームが好きな方はノーヒントでクリアするのもいいかと思います(私はヒントなしでクリアしました)。 白黒の背景で物語は進んでいきますが、文字の見せ方やメニュー画面など細かいところにも趣向を凝らしてあり、演出面でとても参考になりました。特定のEDに行くと色が付くのも良かったです。 @ネタバレ開始 真エンドを見る前は、「この手紙を送って来たのは誰だろう?亡くなった山中くん?」などと無粋な事を考えていたのですが、いい意味で見事に裏切られました。てっきり山中くんが亡くなっているものだとばかり…。 後から「こうしておけば良かった…」と後悔する事は誰にでもあると思います。山中くんも例にもれずそう考えていたわけですが、素直に行動に移したところはすごいと思いました。そしてその思いが通じたと分かった瞬間、PCの前で涙を流す自分がいました。 @ネタバレ終了 クリア後にタイトルを見ると心に来るものがありました。このゲームに出会えて良かったです。ありがとうございました。

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  • 夕暮倶楽部
    夕暮倶楽部
    なんだこのゲームは!?なんだこのゲームは!?!?(タイトル画面を見た率直な感想) かわいいゲーム画面と前評判に釣られてプレイしました。 こだわり抜かれたグラフィックにセンスの光る言い回し。どれを取っても最高でした。情報量が多めのゲーム画面ですが、プレイする側が見やすい(分かりやすい)ように配慮されているのもとても良かったです。 そしてチャットのアイコンがみんな可愛い!&アニメーションする豪華仕様。画面を見ているだけでも楽しいです。これ作るのすっごく大変でしたよね…お疲れさまです。 とても構成が凝っている作品で、飽きることなくノンストップで読み進めることが出来ました。 本編を読んで「これってどういうこと!?」と色々想像した後に、ヒミツのメモを読んで「はえ~なるほどな~」となりました。本編もそうですが、特にヒミツのメモは面白さのあまり熟読してしまいました。 シナリオを読んでいくごとに散らばっていた情報が一つにまとまっていく感覚が快感でしたね。 みなさんと同じく(?)好きなキャラはカルメンちゃんです。彼女の強烈な性格と「へへへへ。。。」という笑い方が好きでした。 二周したのですが、些細な会話が伏線になっていることに気付いたりと二周目もとても楽しめました。ありがとうございました。

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  • フィルム・ラプンツェル
    フィルム・ラプンツェル
    え、このゲーム、タイトル画面から最高じゃない?(困惑) 特に意味もなく、ボタンをホバーしまくってました。お歌を歌うボタンに初めて出会いました…。 そして、なんだこのロマンティックな出会い方は…!私もこんな風に運命的な出会いをしてみたいです。 読みやすい上に、綺麗な文章でした。捻くれ人間の自分は、祭里くんと共感できる部分も多く、面白かったです。 また、ピアノ中心のBGMが静謐なこの作品にとても合っていて、雰囲気を作る技術が素晴らしいなと改めて感じました。背景も綺麗な物ばかりで素敵です。センスが溢れ出ているぞ…! 基本的に暗めの作品なのですが(悪い意味ではない)、ちょくちょく登場する小絢ちゃんが明るい性格の為、いいアクセントになっていて良かったです。部屋着の立ち絵が出て来た時は「超かわいい…」と思わず心の中で言ってしまいました。 @ネタバレ開始 最後まで読んだ…読んだのですが、衝撃を受けすぎてしばらく画面の前で固まってしまいました。なんて恐ろしいゲームなんだ(褒め言葉)。 祭里くんに感情移入しすぎるあまり心労が凄まじかった為、ゲーム中盤あたりから何日かに分けてプレイしました。 特にショックだったのが伊織くんの最期で、思わず「はぁ!?」と心の中で叫んでしまいました。急にいなくなるなよ、悲しいじゃんか…。 彼の亡骸を横に祭里くんが独白するシーンは、思わず泣きそうになってしまいました。 小絢ちゃんと平穏な日々を送っている祭里くんは、果たして幸せなのか否か。エンディングを迎えた後も手放しには喜べない自分がいました。 祭里くんの中で天音ちゃんと伊織くんの二人が生き続ける限り、彼に安息は訪れないのでしょうね…。 また、変化したタイトル画面を見て「おぉ…」となりました。雨に濡れる二人が、助けを求めるようにこちらを見ているような気がしてなりません。 メッセージウインドウに張り巡らされた有刺鉄線が、触れるもの全てを傷つけてしまう彼らたちを暗示しているようで胸が苦しくなりました。 @ネタバレ終了 かなり衝撃的な内容のゲームですが、最後まで楽しむことができて面白かったです。 ありがとうございました。

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  • 夢幻の秋
    夢幻の秋
    素敵なタイトル画面に惹かれてプレイしました。 確かな文章力で綴られたシナリオはとても読みやすく、止まることなく一気に読了しました。 立ち絵のないゲームですが、そのおかげで物語に深く没入することが出来ました。 @ネタバレ開始 相手の表情や感情の流れなど、文章だけだと上手く伝わらない事ってありますよね…。 手紙を書いた美樹ちゃん、その手紙を読んだ小夜ちゃん、双方の気持ちが分かってしまうからこそつらいものがありました。誰も悪い人なんていないのに…。 この物語を読み終えた時、「私も自分の言動に気を付けて生きよう」と強く思いました。 @ネタバレ終了 明るい話ではありませんが、前向きになれる終わり方で良かったです。 ありがとうございました。

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  • 自分よりも大切な存在
    自分よりも大切な存在
    作者様の情熱や熱意が伝わってくる、すごい作品でした。 シナリオを書くにあたって、ものすごく調べられたんだとすぐに分かりました。 難しいテーマを最後まで描ききっておられたので、素直に尊敬します。面倒くさがりの私には難しいので…。 「ここで終わりかな?」と思っていたらそこからどんどん話が広がっていって、「これどこまで行くの?」となったのですが、綺麗にまとめられていて非常に良かったです。 @ネタバレ開始 特に、しばらく出てこなかった愛海ちゃんが思わぬところで再登場したのには驚きました。まさか結翔くんと結婚するなんて! 紆余曲折あるストーリーでしたが、救いのある終わり方で安心しました。 @ネタバレ終了 イラストも上達されていて、特に楓ちゃんの立ち絵が可愛かったです。 これからの作品も楽しみにしています。ありがとうございました。

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  • さよならキャットボックス
    さよならキャットボックス
    可愛いタイトル画面と、他の方が書かれた意味深な感想に惹かれてプレイしました。 一周目は何事もなくデートをして解散、というEDにたどり着きました。ですが、EDが2種類とのことで選択肢を試してもう一つのEDを見ました。 @ネタバレ開始 一気に不穏な空気が流れ、色々と察した後にあの結末…。静かに衝撃を受けました。まさかこんな内容のお話だとは…。 途中から夢中で読み進めました。じっくり読みながら、物事の好き嫌いに全て理由が必要なのは確かにおかしいよなぁ…とか色々考えていました。 自分の価値観を人に押し付けちゃいけないですよね…。例えそれに悪意がなくても、です。タイトルの「キャットボックス」ってそういう意味だったのね…。 @ネタバレ終了 色々と考えさせられる深いお話でした。 制作お疲れさまでした。ありがとうございました。

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