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肋骨(あばらぼね)あきのレビューコレクション

  • パラサイト
    パラサイト
    @ネタバレ開始 家にも学校にも居場所のない聖さんの閉塞的な心理描写に惹かれました。 また、母親を手にかけてしまうことも、芹香さんにすがることも、彼にとってはきっと目の前の問題を解決するための手段/一種の逃避であって、長期的な展望や夢、あるいは手慰みになるような趣味などを持てなかった若者のリアルを感じたような気がします。 @ネタバレ終了 切れ味のある短編で、面白かったです。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 灰骸の街
    灰骸の街
    キャラデザイン、スチルに惹かれてプレイしました。 @ネタバレ開始 ダークな世界観をベースに描かれる一抹の希望と裏切りにグッと引き込まれ、いずれのエンディングもビターな後味を残すところが凄く好みでした。個人的にはEND2.堕天使が最も好みで、自分を守ろうとしてくれたミカエルさんを喪ってアザミさんが生き延びてしまうのが、皮肉で良かったです。人体実験によって生み出されたミカエルさんの「飛べる」という宣言が現実的には裏切られてしまうところに悲哀があり、胸が締め付けられる感覚がありました。 @ネタバレ終了 総じて、凄く好みにストレートに響く作品でした。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • Only Dance !
    Only Dance !
    泣いてしまった。 すごく健気で優しくて、落ち込んだ時にまたここに帰ってきたくなるようなゲームでした。プレイできて良かったです。 素敵な作品をありがとうございました。

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  • 雨音と退屈
    雨音と退屈
    雑談の内容がウィットに富んでいて、感心させられる部分やクスリと笑える部分もあって面白かったです。また、素材も豊富で、ビジュアルノベルとしての見せ方も巧いな~と思いました。他にも色んな話題を聞いてみたいと素直に思わせてくれる一作で、非常に癒されました。素敵な作品を、ありがとうございました。

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  • アルスミック・リズィ
    アルスミック・リズィ
    @ネタバレ開始 周囲からは許されない姉妹間の恋愛感情を包み込むリズィの「箱庭」の中に安住しないという来海さんの選択は力強いと思いました。『愛の終わりは、常に善悪を超えたところで起こる。』というニーチェの言葉が引用されていますが、恋愛感情は常に善悪といった倫理的な価値判断からは切り離された衝動として発揮されるものなのだと、本作を通じて、改めて感じました。愛を収集するために二人に介入したリズィもまた、そのような人間の営みを知ることを望んでいたのかな、とも思います。 @ネタバレ終了 ノイズを使った演出など、ビジュアルノベルとして印象的な面もあり、最後まで楽しむことができました。素敵な作品を、ありがとうございました。

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  • 秋の夕暮れは僕の心を照らしていた。
    秋の夕暮れは僕の心を照らしていた。
    @ネタバレ開始 ストレートな悲恋モノかと思って読んでいたら、「僕(葵)」のスチルが表示される場面で認識がひっくり返されました。ビジュアルノベルの特性を利用した一種の叙述トリックとして効果的に演出されていて、かつ失恋の重みも増す構成になっていて、グッときました。 @ネタバレ終了 短いながらに切れ味もありながら、青春の切なさも味わえる一作でした。 面白かったです。素敵な作品を、ありがとうございました。

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  • 太陽と月が寄り添って
    太陽と月が寄り添って
    幼馴染どうしが惹かれあっていく過程を柔らかいタッチで描きながらも、その背景にある紛争を見つめるまなざしに共感しました。また、主人公たちと自分の年代が近いこともあり、作中の時事ネタには懐かしさを覚え、確かにそこに太陽君と月美さんが生きているのだという実感にも繋がりました。素敵な作品をありがとうございました。

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  • あなたの命の価値リメイクver2
    あなたの命の価値リメイクver2
    虐待を受けた子どもたちがどう再生していくか、家庭を築くことはできるか、そして連鎖を断ち切ることはできるか、ということと、誠実に向き合った一作だと感じた。重いテーマでありながら、扱うためにはここまで描かなければならないというところまで真摯に取り組まれていて、ラストに打ち出されるメッセージに至るまでのすべてに好感を持つことができた。シンプルでありながらも心配りの行き届いたテキストも好きです。素敵な作品をありがとうございました。

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  • 世界で一番不幸せな子ども
    世界で一番不幸せな子ども
    全ての子どもが望まれて生まれてきた存在であってほしいし、「生まれて良かった」と思えるような世界であってほしい。しかし現実的には、この作品で描かれたように、両親が揃っていることや経済的な余裕があることといった養育環境が整わないこともある。そんな困難さに直面させられながらも、子育てを通じて感じる痛みや喜びが確かに伝わってくる作品でした。素敵な作品をありがとうございました。

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  • 雨音、時々晴れ模様
    雨音、時々晴れ模様
    スチル・BGMともに美しく、OPとEDまでムービー付きで、力の入った作品だと思った。 @ネタバレ開始 またシナリオも、短編でありながらも余韻の残る結末で、往年の名作ノベルゲームのような読後感があった。『時間がない』という序盤の独白から不穏なエンディングを予感させつつも、最後は良い意味での裏切りがあり、自分も「神様」のように二人を応援したい気持ちにさせられた。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました。

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