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奥ノ木深山のレビューコレクション

  • 教室に巣食う悪魔たち
    教室に巣食う悪魔たち
    《意外性のある結末》の文言に、「結末、見破りた~い!」と挑戦心をかきたてられてプレイしました。 見破れませんでした。すごい作品でした……! 手帳や資料をもとに体験を振り返っていく形のノベルです。 そのため、ストーリー自体は一本道でありながらも自分で操作する楽しさがあり、飽きがきません。 @ネタバレ開始 登場人物の顔が見えないのが意味深だと思っていたのですが、全てが解き明かされた時にその理由が分かって驚きました。 @ネタバレ終了 登場人物たちはみな一癖あり、それぞれの学校生活でゲームを何作品も作れそうなほど。杉田くんが好きです。 流れる音楽は全てクラシックです。素敵。『怒りの日』が頭を離れない……。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 華に伏す
    華に伏す
    探偵と神父と刑事、そして謎の和装の青年。 この取り合わせにまず心躍ります。 主人公(探偵)はちょっぴりお茶目。 セイランさん(神父)は優しいけど胡乱。 至誠さん(刑事)は人情派、時々物騒。 そしてはるくん(青年)は……。 魅力的な登場人物たちが織り成すホラー&オカルトな脱出劇にわくわくが止まりません。 謎が謎を呼ぶ探索パートが楽しい。考察が好きな方に特におすすめかも。 クリア後に開放されるExtraは必読です。はるくん。 @ネタバレ開始 ゲームオーバーの時のはるくんが優しくてとても好きです。お兄ちゃん……! @ネタバレ終了 最高のゲームをありがとうございました!

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  • パプスとエンゴニー「良くない人」
    パプスとエンゴニー「良くない人」
    不思議なタイトルに惹かれてプレイさせていただきました。 パプスさんとソーイさんの言葉の端々にエンゴニーちゃんへの愛を感じます。 季節ごとの行事を一緒に楽しむ様子にほのぼの。こんな節分、やりたすぎる。 本編後に解放されるエピソード群には胸がきゅっとなります。 「良くないね。実に良くない」のリフレインが好きです。繰り返すたびにエンゴニーちゃんの表情が変わっていそうな気がして。 @ネタバレ開始 最初の方は困ったように笑っていそうなエンゴニーちゃん。最後には憑き物が落ちたように穏やかに笑ってくれていたらいいな、と思います。 @ネタバレ終了 二人のことを知ってからタイトル画面を見ると、パプスさんとエンゴニーちゃんの間にあった絆を感じられて嬉しくなります。 素敵な作品をありがとうございました!

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  • 『Human Rights,Human Like』 ヒューマンライツ・ヒューマンライク
    『Human Rights,Human Like』 ヒューマンライツ・ヒューマンライク
    「人間やめて素敵な誰かのペットになりたいにゃ~ん!」と思ったことのあるあなたにオススメ! なんて宣伝したくなっちゃう、素晴らしい飼育(され)体験でした。 飼い主・サルビア先生の「急にペット飼うことになっちゃった。どうしよう……」感がたまらないです。 日を重ねるにつれどんどんペットと向き合ってくれるようになるのが嬉しい……♡ @ネタバレ開始 エンド2→1→4→3の順に見たのですが、振り幅がすごい! エンド2が……好きです……恋愛ではなく飼育関係でしかないからこそ光る展開、なのかも!? エンド1の主人公は楽しそう。いいないいな。 エンド4でAIへの感情の臨界点を超えました。尊厳……。 エンド3で締めたのは個人的に正解だったな、と思いました。あの冷たい目、最高です。 @ネタバレ終了 冷たい印象の美形であるサルビア先生。意外にくるくる変わる表情にキュンときちゃいます。 プレイしたらあなたもサルビア先生の虜(物理的に)。

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  • 戴冠に至る道、血の断崖
    戴冠に至る道、血の断崖
    古典劇のような格調高い長台詞とヤンデレの親和性がこれほど高いとは……! 類まれな筆力で綴られる、血に彩られた一つの「神話」です。美麗なイラストが物語への没入感を深めてくれます。 ヒロインであるオディーエの誇り高さ。ヒーロー(英雄)であるレザユハスの深すぎる愛。なんて素敵なのでしょう。 レザユハスが繰り返し口にする「○○してあげる」という表現、好きです。ゲーム紹介に「愛と善意の断罪」とある通り、彼がオディーエにすることは全て彼女のため、ひいては二人のため(のつもり)なのですよね。わあ。 @ネタバレ開始 オディーエに愛を退けられた時のレザユハスの絶望の表情、その後の台詞に心打たれました。幼子のようにオディーエを求め、共に堕ちようとするレザユハスが可愛く思えてしまいました。 @ネタバレ終了 だからこそ光るあのラストシーン。流れる血は死であり、生であること。 何度でも噛みしめたくなる美しい言葉たちを、まだプレイしていない方にもぜひ味わっていただきたいです!

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  • たとえ桜が散ったとしても
    たとえ桜が散ったとしても
    生徒から教師への恋。 近くて遠い関係を動かさず、そのままの距離感で描いています。 一言でいえば「尊い」。でも一言では終われない。 主人公の語り口は淡々としているのですが、先生のことを考える時には少し感傷的になってしまうのがとても可愛いです。 恋心をそっと秘めておくいじらしさに共感と応援の嵐でした。 先生は基本的に無表情です。メガネで目も隠れています。 だからこそ、先生が眉や口元でわずかに感情を表す場面ではドキドキしてしまいます。 @ネタバレ開始 体育祭での芋ジャー全力疾走スチルが大好きです。勢いがすごい。 @ネタバレ終了 作文の出来と最後の選択肢でエンドが分かれます。 どのエンドも爽やかで、まさに春の日差しのようです。 が、やはりベストエンド……好きだ……! システム面では、作文の題材を選ぶ時に効果音が鳴るのが好きです。 良いものを選ぶと綺麗な音、いまいちだと間抜けな音が鳴ります。 変な組み合わせにして「主人公はこれでどんな作文を書くんだろう」と考えるのも楽しかったです。 本当に素敵な作品でした。ありがとうございました!

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