大森ユウキのレビューコレクション
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反動のクラウドレイジ-ACT1SFものが好きなので、ずっと気になっていた作品でした…! 長編ですし、じっくり大事に遊ばせていただきたくてタイミングを見計らっていたんですが、やっとまとまった時間が取れました! とっても面白かったです! 白黒メインの絵作りがスタイリッシュで、とてもかっこいいです。 戦闘時のミニキャラの可愛さに和んだり、カットインが入るのがかっこよくてテンションが上がったり。 ティラノでこんなに色々作れるんだ!すごいなあ、コマンド戦闘楽しいなあ!と序盤からわくわくしていました。 @ネタバレ開始 全体としてはけっこうシリアスな世界観のはずなのに、キャラたちのやり取りに和んでいて、「3年前入隊の同期が2人しかいない」に心臓がヒュンってなりました。 ああそうだ、「人の命を守る最前線のお話」だった、と。 お話を読み進めていくうちに、どんどんキャラのことが好きになっていきました。 都倉さんと古賀ちゃんのやり取りをにこにこしながら見守っていたのも束の間、「もう最初2人は達成した方がいいかもしれない」のメッセージに慄き……。 臨界化した古賀ちゃんの攻撃ボタンをクリックしたくないよ~~!と内心暴れながら押しました。 シリアスと笑いどころとを織り交ぜながらお話が進むのが楽しくて、途中から感想メモを取るのを忘れて夢中でストーリーを追いかけてしまいました。 そういえば伊戸村さんはあんまり隊にいなかった印象があって、あんまり情を移したくなかったのかな……と邪推してしまって悲しくなっています。。 師匠さんのことをはじめ、まだまだ謎が多いですよね。 このお話の世界の行く末を、最後まで見届けたいと思いました。 @ネタバレ終了 続編制作、応援しております!!! 都倉さんが好きです。わたし、ああいうおじさまだいすき。 おこがましいようですが、開発者目線でもすごいと思うところが沢山ありました。 「試験前講習」という形式で世界観の説明をしていくのが上手いなあ、とか。 その説明もバトルを挟みながらでダレたり飽きないように工夫されているのかな、とか。 大人数のキャラがみんな個性的でそれぞれ魅力があって、お話の中で動かせるのがすごいなあ、とか。 あと、ゲーム外のことで恐縮なんですが、キャプションが読んでてわくわくする素敵な文章だなあと思いました。 素敵な作品をありがとうございました!
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目覚めた宇宙にアメが舞う文字通り「内向的な女の子が勇気をもって一歩踏み出す」切ないお話でした。 ゆったりと穏やかな中に仄暗さや寂しさが滲む独特な雰囲気で、日が沈んで暗くなっていく美しい黄昏時の情景が浮かびました。 @ネタバレ開始 女の子のお名前の「しいな」は、確か「からっぽ」とか「中身がない」みたいな意味だったっけなあと、ゲームを開始して早々に一抹の不安を感じ……。 END2で髪を切ったり「おしゃべりしながら行こう」の言葉に反応するみあさんに、心のどこかで覚えていたのかなと切なくなります。 また仲良くなっていけそうな二人を微笑ましく見送るような気持ちになりました。 END4で目を覚ましたみあさんがしいなさんのことを覚えていて嬉しくなったのも束の間、最後のどんでん返しにドキリとしました。 ずっと麻袋の正体が気になっていたのですが、衝撃的な形で伏線回収されましたね……。 なにもかもが上手くいくわけではなかったり(END1、END2)、どこか仄暗い喜びに満たされたり(END3、END4)。 しいなさんが「一歩踏み出す勇気」を持つことができたのは喜ばしいことのはずなのに、色々な結末を生んでしまう。 やるせなさや切なさに浸りながら、物語の世界にどっぷりと入り込むことができました。 @ネタバレ終了 素敵な作品をありがとうございました!