雪本つぐみ@のレビューコレクション
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ロベリアの/嘘ミステリアスな導入に引き込まれ、一気に読みきってしまいました。切ないBGMと共に、段々と世界観や設定が明らかになっていく構成の妙を感じました。残酷さの中にある切なさとかやりきれなさのようなものが素敵でした。
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すいれんとても素敵な短編ノベルゲームでした。画面の中にどこか温かみを感じる背景やbgm、そしてすいれんを巡る少年少女の淡い交流が映えていました。じんわりと伝わってくる優しい雰囲気が好きです。心に残る、いい作品でした。
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可惜夜の愛州中学校一時間半ほどでクリアしました。夜に自室で独りでプレイしたのですが……かなり怖かったです。アイテムをゲットしつつ先に進んでいく謎解き&脱出ゲームとして面白く、時々差し挟まれる恐怖の演出がタイミングとして絶妙でした。暗い学校を彷徨っている感じが雰囲気として最高で、ホラーゲームとして見ても秀逸な作品だと思いました。謎解きは二階で苦戦しましたが、自分が学校に通っていた時期のことを思い出しながら、様々な雰囲気に浸れたので、ゲーム体験として楽しかったです。True Endはどこか切なく、また日常に返ってきた感(ゲームを終えた感)も、名残惜しさも含めて印象的でした。
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時計のある部屋
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イヴが終わるまで人とアンドロイドの恋愛ものは大好きなので、自然と流れるようにプレイボタンを押していました。繊細で透明感のある画面に美しい台詞や背景が映え、一つの短編映画を観ているがの如くでした。美しい言葉と音楽の間に、時間が凝縮されていました。素晴らしい作品をありがとうございます。
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穴の中攻略サイトを参照しつつ、全てのエンドを見ました。どのエンドも後を引く怖さというか、凄味がありました。なかでもエンド5が印象的でした。情景描写がリアルで、時折繰り出される主人公のコミカルなツッコミには幾度か笑えるところもあり、それ故に恐怖の描写が際立ち、ホラー作品としてとても面白かったです。日常と地続きの恐怖と、緊迫感がある作品でした。。
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ワイの名は。「五分で終わる」との触れ込みに惹かれプレイしました。電波というかカオスというか、独特のセンスと雰囲気にのまれてしまいました。フーリエ変換の下りで一度吹きました。エンディングで笑いました。
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化け猫センリは愛を知らないライブ2Dで描画されたキャラクターの表情やアクションの多彩さに驚かされました。本当にアニメみたいに動く……。ストーリーも解りやすく、台詞も伝わりやすく、ボタン配置などのデザインも素敵で、一つのゲームとしてとても楽しめました。何処か郷愁感のあるbgmと綺麗な背景も素敵でした。
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DELFLORIA一週間くらいかけてじっくりと読みました。以前ツイッターで見かけた時からずっと気になっていた作品で、結論から言うならば、とても面白かったです。非常に私好みの作品でした。 特定の概念が存在しない日本の変わった世界設定を小出しにしていく導入や、”感情の見える”主人公と”感情を持たない”ヒロイン・ニンフェが丁寧な言葉の掛合いにより段々と心を通わせていく様はとても没入感があり、得難い物語経験が出来ました。”大いなる存在”といった超常概念や「感情の見える」魔眼などの特殊設定、読みやすくも重厚な文章はFateや空の境界といった昔好きだった作品を彷彿とさせられとてもワクワクし、「他人の感情が見える」からこそ苦悩を抱えていた主人公の性格も、周囲の人物との会話や生い立ちからじんわりと伝わってきました。 ノベルゲームとしてとても完成度が高く、楽しめました。 素敵な作品をありがとうございました。次ルートも楽しみにしています。
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RiddleRoom水平思考問題(ウミガメのスープ問題)に挑戦するのは初めてなのですが、初心者にもわかりやすいシステムでした。ゲームとしてとても面白く、なかでも「解いていく問題そのもの」が最終問題へのヒントになっているのは構成の巧みさを感じ、驚かされました。一つ一つの問題が面白く、またラストの切なさも印象的でした。