向風鈴gのレビューコレクション
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市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~自分でキャラメイクしたドット絵主人公と、四字熟語が大活躍する学園RPGです。
グラフィックやサウンドまで、レトロゲーム調に作り込まれていて、こだわりを感じる作品です。
さらにそれだけではなく、90年代~2000年代の漫画やゲームのパロディネタも満載です。
ゲーム解説文にもあるとおり、完全クリアにはそれなりのやり込みが必要ですが、
その分歯ごたえのある難易度設定であり、毎回ランダムな冒険が楽しめます。
世紀末系ギャグや、やり込み要素が好きな方には、特におススメの作品です。 -
孤島の灯台灯台の光に救われて、今度は自分が誰かの光になっていこうとする青年の物語。
かわいいおじさんが多数登場します。キャラクターの表情が豊富で、繊細にイラストが切り替わります。
また海や空の美しい背景が、作品に花を添えています。
戦争の傷跡に苦しむ主人公の苦悩や、出会いと別れ、心の交流を描いたパートは心に響くものがありました。
優しいメッセージ性を持った感動系ノベル作品だと思います。 -
3MEN6P!画面全体にギャグセンスがあふれ出している作品です。
そして、絵がよく動きます。
あらゆる技術をギャグに全振りしたかのような作り込みが素晴らしいです。
システム面が充実しているので、エンディング回収のための周回プレイも苦になりません。
細かいことなど気にならないレベルの勢いとシュールさ!
とにかく、ひたすらに笑える作品です。 -
『IF』がユメであるように、夢がゆめであるように運命に出会う物語です。
ノベルゲームとは「人が作るもの」で、
プレイする人と作った人が「ゲームを通して繋がる」のだと、教えてくれる作品です。
主人公の心情をあらわすテキストが繊細で、
登場人物が良い意味で人間くさく等身大に描かれている点が印象的でした。
ノベルゲームのプレイヤーの視点からも、作者の視点からも考えさせられる作品です。 -
異種間エンパシー近未来を舞台にしたSF要素ありのヒューマンドラマ作品です。
心優しいバイオノイドとの間に、少しずつ心の繋がりができていく様子が描かれるメインストーリーと、
メインよりも少しSF色が強めになるアフターストーリーの二つのパートから成っています。
起承転結や心理描写がしっかりしており、非常に読みやすい作品なのでおススメです。 -
Idiot Savant年表と共に再生される「愛」の物語です。
シナリオには言葉遊びや独自の死生観がふんだんに取り入れられており、作品のカラーが強く出ています。
この作品は、大きく二つのパートにわかれています。
特定の疾患を持つ登場人物のややダーク寄りな「愛」の物語を追いかけるパート、
そしてその後に解放される「IF」展開が可能になる仕掛け満載のパートです。
特に後半のパートの作り込みは、複雑に糸が絡み合っていて秀逸な構成です。
仕掛けのある作品が好きな方、ダーク寄りな展開が好きな方には特におススメの作品です。 -
ティラノフェス2022オープニング
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生きるその先に -覚醒編-ギャルゲーと伝奇バトルの融合!
「3部作の2作目」という位置付けですが、作品紹介にも記載されているとおり、この作品単独で楽しめる内容になっています。
今作は第1部と比較して、バトルシーンが多めな印象です。
他作品からのゲストキャラとの共演など、アツい展開も多数あります。その分、BAD ENDだと血がたくさん流れます。
もちろん、感動的なシーンもたくさんあります。
攻略難易度はやや高めなので、行き詰まってしまった時は攻略ページを参照することを推奨します。
人と鬼が歩んでいく道の物語、恋愛ものとしてはもちろん、伝奇やバトルが好きな方にもおススメです! -
白無垢の決意明治時代を舞台にした姉と弟、そしてそれを見守る一人の男性の「決意」の物語です。
自由ではない大変な時代に生まれながらも、己の大切なものを守るために「決意」を固めた3人の生きざまが描かれています。
手紙に秘められた人間ドラマが垣間見える作品です。 -
おもいをつたえるプログラム異世界で冒険するよりも、現実で告白するほうが大変!
与えられたミッションに対して、最適な選択肢を予想して選ぶことで進んでいく短編ゲームです。
ハズレの選択肢に対しても、しっかりリアクションが用意されている点が好印象です。
選択肢を間違えても、タイトル画面から選択肢に直接ジャンプできる親切設計です。
選んだ選択肢が「正解なのか? 不正解なのか?」のハラハラ感が楽しいゲームです。