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ハコニワ観測所のレビューコレクション

  • 最終電車
    最終電車
    「君と友達になれて良かった」と言った僕の心中たるや。 @ネタバレ開始 彼を殺し、死ぬにも死ねず、結果的に彼が果たせなかった進学を成し遂げた僕は、四年間悩みに悩んだ末に彼との折り合いを付けようとしたのでしょう。 けれど、別れの言葉は自分自身にさえ届かなかったのです。 僕は彼のことを忘れて生きていけるのでしょうか。 @ネタバレ終了 短いながらもずっしりとした余韻の残る作品でした。

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  • 申刻〜サルコク〜
    申刻〜サルコク〜
    怖。オカルト的な怖さももちろんですが、どちらかというと人間社会の闇を見たような気がします。 @ネタバレ開始 配達業務をこなしつつ、事件のことも気になりつつと、住人に関わり過ぎても線を引きすぎてもいけないという難易度が絶妙でした。 分岐と結末の因果関係も「だからそうなるのか!」と唸らされることばかり、まとまりが良く読後感はすっきりとしたものでした。 @ネタバレ終了 非常にドキドキとさせられて面白かったです。 続きも楽しみにしています!

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  • スリーシェルゲーム
    スリーシェルゲーム
    軽快なBGMに心地良いSE、サクサクと動くカップと、とんでもなく魅力的なスリーシェルゲームがここにある!おまけに証明書まで貰える嬉しさ。 ハイパーモード、最速はどこまであるんでしょう。気になり出したらもう夢中です。 スリーシェルゲームがこんなに面白いとは思いませんでした。 楽しい作品をありがとうございます!!

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  • 高層マンション
    高層マンション
    穏やかな冒頭から一転、なんだかホラーチックな展開に。 どうしてこんなことに、と身の上を振り返りつつストーリーが進行するので、主人公の置かれた状況や立場がとてもわかりやすく読みやすかったです。 @ネタバレ開始 浩さんが窓から脱出するときの勢いが良すぎて思わず笑ってしまったのですが、本人からしてみれば必死の一言なんですよね。笑ってごめん、浩さん。 @ネタバレ終了 人生とは、幸せとは。いろいろと考えさせられる素敵な作品でした。

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  • 食卓戦隊調味レンジャー~悪の組織編~
    食卓戦隊調味レンジャー~悪の組織編~
    砂糖、塩、ブラぺと我が家の三種の神器は悪の組織に集結していました。 入隊編に引き続き、ほのぼのとした雰囲気で楽しかったです。 わかりやすく反応があるから良い選択だというわけでもなく、メンバーによっては反応の良し悪しが判断しかねるので、もっと相手のことを知りたいなーと思わずにはいられません。 そしてマスタードくんの身も蓋もない発言や無味様のシュールな存在感が面白すぎる。 @ネタバレ開始 砂糖くんと塩くんの温度差、そしてコチュジャンちゃんのゆるさが個人的に好きなポイントです。生足魅惑のマーライオン。 それにしても、勝手に他人の部屋に上がり込んで躊躇いもなくアルバムを開くプレイヤーの図太さよ。 @ネタバレ終了 今回も素敵な作品をありがとうございました!!!

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  • 隠さなきゃ
    隠さなきゃ
    始まりは「4」から。何だろう?と思いつつも読み進めると、見えてくるのは家庭の病理にまつわる物語。 @ネタバレ開始 一見、わりとよく散見される状況であるようにも思われるのですが、幼い子供にとって家庭、特に母親は絶対なのですよね。90点台のテストを見て取り乱す様子が生々しい。 反抗むなしいお兄ちゃんの姿を見てきたからこその「隠さなきゃ」だったのだろうなぁと。ここで隠せなければ一番良かったのでしょう。 「テストでは常に満点を取ってほしい」、「放課後は友達と遊んでいてほしい」と(恐らく)無意識的に自分の理想を押し付けがちに見えた母親ですが、いろいろと選択肢を見てみると、どうも厳しいだけのわからず屋でも、暴走気味の夢想家という感じでもなさそうで、むしろ話せば理解しようと努めてくれそうなタイプのような気が。 それこそ、一緒に喫茶店に行った時にはよかったよかったと思ったものです。 母娘の性格的な相性の問題かなー…?と思いながら読み進めていると、母親もまたその母親と折り合いが悪かったという話が出てきて、ああ、なるほど……。根は深い。 理恵さんがそこらへんの事情も含めた母親の背景を知らないあたり、母娘共々コミュニケーション下手なだけだったのかもしれない……。 更生できるシチュエーションが豊富でほっとするものが多いだけに、あらゆる救いの手を全てすり抜けてたどり着く末路が切なすぎます。豚汁……!! @ネタバレ終了 ゲームとしてはシンプルなだけに、あらゆる結末に重みを感じます。 面白かったです!

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  • タイトル無し
    タイトル無し
    タイトル無し、タイトル画面も真っ黒で、一体何が起こるのかとドキドキしつつプレイしました。 この、じわじわと地獄への道を舗装していく感じというか……バッジを獲得した後までなんだかドキドキしっぱなしでした。 この発想はお見事です。ああ、これがゲーム内の出来事でよかった。

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  • 嘘の手紙
    嘘の手紙
    とても面白かったです。 記憶を辿り、疑惑が確信に近づくにつれて大きくなる「嘘」の一文字。 夢の人物たちの証言から、「これは嘘ではないか?」という思いを手探りに積み重ねていきました。 @ネタバレ開始 教室から体育館までを一往復するうちにさっきまでいなかった人物がいたり、あるいはいなくなったりというところにリアルな時間の経過を感じます。 また、屋上へ向かう階段で再度手紙を確認すると、嘘だと感じた箇所に文面が表れていて衝撃を受けました。 ED4の周回の、青い「嘘」の文字だけがただ大きくなっていく様子は、それまでの手探りの感じとは違ってはっきりと「嘘だ」という確信を深めていくようでも、あるいは繰り返しそう願うようでもあり、なんとも言い表せない気持ちになりました。 山中くん、生きててよかった……! @ネタバレ終了 原田くん、山中くん以外の人物の頭部がモヤモヤと鉛筆で塗りつぶしたふうになっているところが朧げな記憶の中らしくてとても好きです。 素晴らしいゲームをありがとうございました!

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  • 地下監獄ESCAPE
    地下監獄ESCAPE
    ショートケーキ派……だと……? 私は甘すぎなければどっちも好きです。 脱獄という言葉には「大脱走」、「ショーシャンクの空に」、「穴」あたりのイメージがあるのですが、そこまで仰々しいものではなくカジュアルに脱獄を楽しめました。 どちらかというとコントのノリ。 選択肢が出てくるタイミングでヒントを見返せる親切さや、ヒントから垣間見られる看守たちの人柄といったところに魅力を感じました。 面白かったです!!!

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  • グイ
    グイ
    ほのぼのしたほんのりホラーかなと思いきや、ガチのホラーでした。 夜中にプレイしていたら泣いていたかもしれないです。 にゃんことおじちゃんが癒し。 @ネタバレ開始 「甘い言葉に気を付けて」と尤もらしいことを伝えてくるタブラ、親切だけれど謎すぎるおじちゃん、果たして本当に味方なのは……? と、初回は疑心暗鬼になり、まんまとやられました。ダメ押しとばかりに思い出す陽介くんの存在もまた……。 なにも大丈夫じゃないよ、なおちゃん!!! そしてスタッフロールと作者様のコメント&一枚絵にほっこり。 @ネタバレ終了 怖かったけれど面白かったです!

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