kaza-editorのレビューコレクション
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お父さんのPCクエストWindows95とかでチャットしたり箱庭ゲーやったりしていた頃を思い出しました。序盤はギャグゲーなのかと思ってましたが、途中からぐぐっと心に迫るものに。スクロールで流れていく感じが実に当時遊んでいたゲーム感があってよかったです
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名犬アイボリー斬新なアイディアと気の狂った(誉め言葉)センスが繰り出す、実にフリーゲームらしい面白さの詰まった作品でした。度肝を抜く超展開をひとつの作品通してうまくまとめあげているのがすごい。一部謎解きは難易度高いと感じましたが、続きが気になって頑張ってしまう魅力に溢れた作品でした。
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しあわせの夢冷凍睡眠したはずの少女とドライブする物語。いささか状況の理由付けに難はあると感じるものの、ぎっちりと詰まった心理描写の果てに辿り着くとある風景が視覚的にもとても鮮やかで美しく、印象深い作品でした。
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盗まれた冬読みやすく、しっかりとした文章で語られる季節の物語。シルエットと背景がしっくりくる、心地よいノベルゲームでした。中盤らへんで気づきはしましたが、そう思えばあれもこれもといった感じで、情報の出し方が上手く構成力に優れた、素敵な物語でした。
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ドクトルC<ツェー>の診療所ブラックユーモアが光る掌編。短いながら豊富なイラストと個性あるキャラクターがとても魅力的。貴方はこのEDをハッピーと考える? それとも? 色んな人に感想を聞いてみたくなる作品でした。
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時絆ぎの境界前半は一緒に観光しているような感じでほのぼののんびり楽しく、後半は真相編といった形で様々な事実が明かされていきます。主人公がとかく純粋というか真っすぐな人間なので、彼女らの動向を優しく見守る作品でした。
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ねこ探偵 最初の事件王道な短編推理物をメタと毒舌でピリッと仕上げた作品。児童書にあるような絵柄はとても懐かしく味わい深いものがあり、ねこ探偵もそういう意味ではド直球なキャラなのだが、横に付き添う助手がかなりのクセ者で、二人の掛け合いが作品のメリハリを気持ちよく際立たせていました。面白かったです。
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向日葵に添えるアイリス
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題名のない童話ふらっと立ち寄った場所でそっと雨の音を聞きながら耳をそば立てる、呪うように美しく、残酷なように艶やかな題名のない童話。 物語が終わってもまだ少し不思議な世界に迷い込んでいるかのような空気がとても素敵な作品でした。
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鬼の涙可愛らしい鬼と人間達の物語。御伽噺のような語り口で、さくっと読める掌編。 最初は選択肢を見て「あれー?」となったが、無事二つのEDを読了。いささか残酷描写はとってつけたような感もあり、なくてもよかったんじゃないかという気もしたが、やはりないはないでもうひとつのEDの価値が変わってきてしまうのかな、とも。 すっきりとした読了感が心地よい作品でした。