冬紀のレビューコレクション
-
Circus Show of Fancy Dolls ~Your Desire~【ここからネタバレ含む。クリックで表示】
とても後味の悪いお話(褒め言葉です)ので、人を選ぶ物語ですが、好きな人は本当に好きだと思います。
たくさんの人にプレイしてもらいたいゲームでした。(ただしプレイは自己責任で)
駄文長文失礼しました……。 -
多知くんは何も知らない物語に圧倒されて、うまく言葉にならないですが……、すごく引き込まれるお話でした。セーブ機能があることすら忘れ、一気に読み終えました。
以下ネタバレ↓
演出も凝っているのですが、何よりもストーリーがすごい。
プレイする前はまさかこんな結末になるとは思いませんでした。最初のタイトル画面の多知くんの笑顔が悲しい……。
その名の通り、多知くんは多くのことを知ってしまっていたのですね……たった10歳の子が抱えきれる量をはるかに超える重い現実を……。
最後は二人で○んでハッピーになるのかと思いきや……。説明欄に書いてありますが、なんとも後味の悪い……けれど切なく悲しいお話でした。好きです。 -
私と兄
-
キズアトモヨウいろいろな面で優れている妹と、妹より劣ると思われている姉の、双子の姉妹のお話。
お互いが相手より劣ると思っていて、劣等感を抱えているのがままならないなぁ……と思いました。
人より優れているからといって、好きな人に振り向いてもらえないなら意味がないし、周りから妹より劣ると陰で思われるのも辛いですね……。
主人公の蓮二君の心のキズが解消され、「ハッピーエンドだ! 泣ける〜!」ほろり……としたところで突如、不穏な音楽で終章が始まり、驚きました……!
亡くなってしまったために子供の姿のままでも、理音ちゃんはお姉ちゃんなんですね。心が強くて、優しい……。
心温まるお話でした! 姉妹っていいですね……! -
真夜中のお散歩
-
クロは今日もおるすばん!
-
横行する饅頭、独白する人鳥。とってもとっても楽しめました! 仄暗い(いや、めちゃめちゃ暗い?)お話で、心をえぐってきますね……。
主人公含め、登場人物みんなが狂っていて、まともじゃない世界は独特ですが、違和感なくすっと物語に入り込めました。
幕間に表示される不気味な人の手の画像など、不穏な演出が雰囲気を出していて、直接的な脅かし要素はないのですが、読者をずるずると闇に引きずり込んでいく感じ……。ホラーとは違った怖さが後を引きますね。
画面中央に表示されるメッセージウィンドウは、独特な縦書きで、画面を真っ二つにしているのですが、物語の雰囲気と合っていて素敵なでレイアウトだなと思いました。
文章は多彩な言い回しがとてもお上手で文章力が高く、ゲームというよりは小説を読んでいるようでした。
場面場面で頻繁に変わる背景写真の多さ! すごい。
たくさんのENDがありますが、どれも作り込まれていて読み応えがあります。分岐がわかりやすいので全END回収するのに苦労はありませんでした。ありがたいです。
以下ネタバレ注意↓
曼殊沙華が……ひたすら不憫で……。本人は「可哀想じゃない」と言っていますが、悲しいですね……。
アルビフロラは最初の方、あまり好きではなかったんですが(人の事情にズカズカ踏み込んでくる子は苦手)、だんだん『あ、この子いい子だ。好き……』と思ったところで”人を殺した”宣言。不穏なスチル……。あぁ……でも好き。
TrueEndとHappyEndが別なんですね……!
意見が割れそうですが、私はTrueEndが好きです。無理やり生かされ続ける曼殊沙華が不憫ですが、でも、心配していた”アルビフロラがずっと自分を想い続けてくれるか?”という不安は杞憂だったということですもんね。執着でも、歪な想いでもいい……。
なんと! 続編製作が決定したようで。今から続きが楽しみです♪ -
二人はファミレスの中にいる「え、続編出てる!?」 とテンション上がりました(笑)
本編と真逆の雰囲気で驚きです。
優しそうな顔して、小瀬君の言動が色々やばい……!
というか、西山さんの頼んだ料理画像、絶対狙ってるでしょ……と笑えました。
木の棒より安全……そういう問題か……? そもそもファミレスでする会話じゃない。最終的にタイトル画面に戻ってきて”二人はファミレスの中にいる”を見た時、「え、大丈夫……?」と不安になりました。
おまけのキャラ紹介でも笑えます。”毎日地獄の底にいる”をプレイした人はぜひこちらもやって欲しい……! -
電波男はお呼びじゃない!お兄さんがズレたことを言って取香ちゃんが突っ込んで……二人の掛け合いがテンポよく、面白かったです。
お兄さんのキャラがいい! 最初の立ち絵の、恍惚とした表情で目がイっちゃってるの笑っちゃいました。
変態だけど憎めない。恋人にするにはちょっとめんどくさいけれど……でも、取香ちゃんにはお似合いかも。正反対でチグハグな二人だけれど、二人でバランスが取れている……!
灰色さんの作品なので、どこかで深い闇が現れるのではと疑いながらプレイしましたが、終始明るく、笑わせてもらいました〜! -
電脳天使心中主人公まーくんの、人に慣れてなさそうなぎこちなさや、自分の人生に対する虚無感や劣等感の描写がリアルで、読んでいて苦しくなる場面もありましたがとても共感してしまいました。ラストも、熱心に勉強を始めたまーくんの人生は持ち直すのかと思いきや……。
終わり方がとても美しく、とても好みです。
けれど、結局のところ、アマツカさんの正体は何だったのでしょう?
拡張現実の住人ということは、AI的なものだったのでしょうか……?
主人公を全面的に肯定し、受け入れ、無償の愛をくれる……確かに天使のような存在ですが、どこか狂気的なものも感じました。
最後になりましたが……
動くアマツカさんが非常に美しいですね。頰を赤らめている表情が……好きです。