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ナガネギ舎のレビューコレクション

  • 鳥籠の嘘
    鳥籠の嘘
    見事に騙されました……!! かわいいイラストに釣られて始めたらこんなお話だったとは……。 ラストの演出にゾクっとしましたね~……。 @ネタバレ開始 子供らしい無垢な声の調子が、より恐怖を引き立ててくれました。 どこが好きって、サイドストーリーでこうなるに至った経緯がしっかり描かれていること……!! このサイドストーリーを読むことで、どうして彼がこんな考え方になったのか、どうして事に及んでしまったのかの説得力が生まれて、なんともいえない気持ちになりました。 終わりが来ることを悟りながら幸福を享受するというのは切ないですね。 @ネタバレ終了 そしてそして、プレイ後の“とある仕掛け”にもしっかり驚かされました。 気をつけてたつもりなのに、またゾクっとさせられましたよ……!! 説明文に書かれている『微サイコホラー短編ノベル』として、これ以上ない出来の作品だと思います。 素晴らしい作品をありがとうございました!

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  • シリアルキラーの名前
    シリアルキラーの名前
    読了後に時計を見たらプレイ開始から5時間が経っていて、時間を忘れるくらい没頭していたことに自分でも驚きました。 それくらい濃密で、面白い物語でした。 第1章は、主人公である赤石環樹の視点で物語が始まります。 ジョンは誰なんだ? なんで赤石をマリモと呼ぶのだろう? そんな疑問が冒頭で生まれ、次第に明かされていくマリモ(赤石)とジョンふたりの様々な面に惹かれてゆき、気が付けば、この独特の世界に連れ込まれていました。 私は、ジョンの視点で物語が別の一面を見せ始める第2章が特に好きです。 赤石視点と同じ会話をしている箇所でも、演出やモノローグでここまで見え方が変わってくるのかという点が面白かったです。 @ネタバレ開始 そして開示される、ジョンが行っていたあること…。 私は犯罪心理に関する書籍や犯罪手記を趣味でよく読むのですが、ジョン視点で描かれた、彼が見ている世界、生きづらさ、衝動性と理性の描写が素晴らしく的確で、不謹慎ながらも、『これこれ!』と思わずにいられませんでした。 一見不可解に思える行動も、彼なりの理論や思考があるんですよね。 そして、そんな彼を許容できる人間は稀だからこそ、赤石の眼差しがいかに温かなものだったかを思い知らされました。 @ネタバレ終了 最初に赤石の視点があったから、目撃者である私もジョンという人間に魅力を感じられたのかもしれません。 あの結末は、ジョンがきちんと自分を見つけて自分の犯したことと向き合えた結果だと考えると、良かったのではないかと思います。 絵、音楽、声、演出のすべてが一体となって物語の世界を彩り、ノベルゲームという媒体をここまで活かせるのかという驚きをくれました。エンドロール後の演出も、やられた~という感じでしたね……。 ふたりにとって共に過ごした時間がどれほど美しいものだったか……。 すばらしい物語の目撃者になれました。最高の作品をありがとうございました。

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  • 木陰の幻想たち
    木陰の幻想たち
    素敵な雰囲気のタイトル画面に惹かれてプレイしました。 期待通り優しく温かで幻想的なお話で大満足です。 文章が読みやすくて好きです。背景と音楽も綺麗に噛み合って、情景がパッと頭に浮かんでくる…! 風景の描写と主人公の心情の描写とのバランスも程よく、紹介文にある「一本道小説」という言葉がピッタリだなぁと思いました。 @ネタバレ開始 特に妖精たちが登場するシーンは印象的でした。 いくつもの台詞が連なっていく描写が素敵で、鈴の鳴るような声なんだろうなぁ、美しい光景なんだろうなぁとか、想像が膨らみます。 まさに木陰の幻想たち…! @ネタバレ終了 そして細かいのですが、バックログが読みやすかったのがすごく有難かったです。すぐ前の文章を読み返したくなる人間なので…。 優しくて素敵な作品をありがとうございました!

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  • バスルーム
    バスルーム
    あらすじとレビューを先に読んでいたので、何かあるな…!というのは感じていたのですが、それでもラストは予想外でした。 なるほど!という納得感のあるオチで気持ちよかったです。 BGMが環境音のみで、お風呂に入ってる最中の描写もリアルなので、ラストのゾッとする感じがより際立ちましたね……。 とても秀逸なホラーでした…!

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  • ユーステティア【2/3シナリオ追加】
    ユーステティア【2/3シナリオ追加】
    とっっっっても面白かったです!! シュールとコメディとシリアスとインモラルが違和感なく同居していて、ストーリーもキャラも色んな面があり、とても一言では言い表せないような魅力がありました。 チャプター形式なので読みやすく、しかも気づいたら全部読んでしまっているくらいキャラの個性とシナリオの引力が強いので、とにかく一度読んでみて!と色んな人に全力でおすすめしたくなります…! 面白いという言葉が本当にぴったり合う作品です。funnyでもありinterestingでもある面白さ! また、Live2Dで動く表情豊かな立ち絵、時間帯で話すことが変わるおしゃべり機能(めっちゃ楽しかったです!)など、手間暇のかかる機能がサラッと組み込まれてるのも最高にクールでした。すごすぎる…。 素敵な作品をありがとうございました。 今後の更新も楽しみにしています! ファンアートは好きなシーンです。エポニーヌちゃん推しです!

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  • さみしいカッパ
    さみしいカッパ
    私は大人が子供のために作った作品がとても好きなのですが、この「さみしいカッパ」はまさにそんな雰囲気の作品でした。 シンプルながら可愛く表現力のあるイラスト、細かいアニメーション、ページを捲る演出、聞きやすいナチュラルな朗読、そして暖かい物語など、すべてがとても素敵です。 細かいのですが、タイトルから1ページ目に飛ぶところ、単純にページが開くのではなく開いた瞬間に本自体の位置が少し横にスライドするのがあまりに丁寧な描写で、その時点でこれは素晴らしい作品だ……!と思いました。 幸せになって欲しいと思わせてくれるカッパさんのキャラクターも魅力的です。 涙が出てしまうほど優しくて温かな作品でした。

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