渡辺葉のレビューコレクション
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ハイ ソーシャルディスタンス サークル ゲートこれは確かに高次元。ちょっと言葉で表現するのが難しいので皆さんやってみてください。 こんなにカオスなのに、ゲームオーバーしたあとすぐ直前の選択肢に戻れたり、サークル名鑑の演出が凝ってたり、システム面や技術のレベルが高くていらっしゃるのがまた名状しがたく不思議な魅力です。 プラネットメガミがめちゃめちゃ好きです。 そして高輪ゲートウェイ駅には微妙に行きたくはならない。
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バロックを抱く揺籠まるで美術館でキャプションをじっくり読みながら絵画を見ているような感覚でした。特にグラフィックがどこを見てもこだわって作られていて眼福です。 どこか陰鬱でおどろおどろしい中世ヨーロッパの雰囲気が、本当によく表現されたお話でした。物語の中でも絵が贅沢に使われていて、それがまた美しい。演出も多彩です。 実は画廊の主人の正体が予想と外れて驚きました。最後まで面白かったです!
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タイトル無しノベルゲームという媒体を利用して、こんな体験をさせることが可能なんだと感動してます。内容についてもネタバレを避けたいので詳細は語れませんが、最後までプレイして胸を打たれました。 あと、怖いからと思ってわざわざ真っ昼間にやったのに途中から思い立って部屋を真っ暗にしてプレイしたら、ものすごく没入感が味わえました......。
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申刻〜サルコク〜配送ドライバーが主人公で配達先の集合住宅が舞台のホラーです。何度か詰みましたが15分ほどで無事にクリアしました。 現実でありそうだなあというところの描写だけでも(だからこそかもしれませんが)十分に怖かった......。堪能させていただきました。 モノローグで主人公の背景が気になるところもあり、他シナリオも追加予定とのことなので楽しみにしてます。
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暴君フィアンセおしゃれでかわいい絵に目を奪われてプレイ。キャラクターが予想以上に濃くて、それだけで楽しめました。 ディル君の暴君ぶりもなかなかですが、輪をかけて一筋縄でいかないヒビネ君が印象的でした。(プレイする人はぜひ全エンド見ておまけまで見て!)
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第12動画欠番【完全版】これは是非プレイした人と語りたい。ちょっと他に見ない、今までやったことのないタイプのノベルゲームでした。 自分が慣れていないせいかもしれませんが、選択肢の分岐が結構難易度高いです。2つのエンドを回収するのに、表記の1時間では到底収まりませんでした...。 (セーブの数を増やしていただけると便利だなと思いました) ゲームに没入するというよりは、ゲームが現実に迫ってくるような感覚が面白かったです。未来予測の声や会話の音声演出が効いてました。 配信で語られている内容自体もタイムリーな問題提起で(そして選択肢にもがっつり反映されているので、意識せざるを得ない)作者様の意図されるところを深読みしてしまう作品でした。
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ヤドカリジャンルとしてはSFになるのでしょうか。ほのぼの日常に潜む不穏な気配から最後の盛り上がりどころまで、メリハリがあって飽きませんでした。なんといっても、羽鳥さんの美少女キャラの枠に収まらない魅力も見どころの1つです!(えみちゃんごめん) BADENDが4つあって油断すると唐突にひっかかるのですが、いずれも正規ルートENDを見れば、何が起こったのかがわかって面白かったです。
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フィルム・ラプンツェル鮮烈な白でした......。立ち絵もですが、スチルの絵が素晴らしいです。映画みたいな臨場感。 先の展開が読めないのに嫌な予感だけは確かにあって、最後まで夢中で読んでしまいました。 文章は読みやすく、言葉のひとつひとつが世界観を作っているような綿密さを感じます。 あまりBLに免疫がないので、入り込めるかなと懸念していたのですが杞憂でした。 ただただ人が人を切実に求めるお話です。 みんな幸せになってくれと願わずにいられません。
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怠惰な天使は夢を見るタイトル画面のイラストに惹かれた方にはぜひプレイをオススメします。短編ですがエンドが4つあり、どれも絵があります。 全体に少し色あせたような色使いが美しく、西洋画の中の物語を見ているような感覚でした。 使用されているBGMも豊富かつ絵や物語の雰囲気と調和しています。 地上と天界と天使の因果関係がわかるエンドが一番好きでした。 @ネタバレ開始 人間が一切出てこないにも関わらず、人間を解釈していて、そこがこのお話のすごく好きなところです。(うまいこと言えない) 自分が日本人で生来黒い髪だからこそ、いっそう感じるところがあったのかもしれないなと思ったり。 @ネタバレ終了 素敵な世界を堪能できました。次回作も楽しみです!
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インビジブル-invisible-構成UI演出のすべてが凝っていて、それだけでも一見の価値ありだと思います。 複数視点の断片的なお話を読みすすめると、真相がわかっていく仕掛けです。 ホラー的な展開もありつつ、キャラクターの背景にある物語が想像できて、奥行きのある群像劇だと感じました。