竜神乱心せり――。
国を守護するはずの竜神が、ある日突如乱心し、無辜の人々を襲い始めた。
竜の力はあまりに強力で、軍隊などでは太刀打ちすることができない。
この事態に対して帝国は、こちら側で竜を誘導し、襲わせる集落をコントロールする……「贄の村」と呼ばれる犠牲の方策にて大多数の安寧を約束した。
しかし、次の「贄の村」に住む少女は、この絶望を良しとしなかった。
竜神を打倒せしめる勇者を募り、街から街へと放浪する彼女と、世を拗ねる一人の男が出会った時――運命の歯車は回り始める。
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