作品「帝都大学医学部付属病院の煙草部屋・最後の夜」のレビュー
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「おう!ラキスト。退院が決まったってー。」
殺風景な光が病床に入る夕方六時過ぎに、
ヌチャヌチャと味のしない病院食を食べ終わると、
いそいそと病室を出て喫煙室へ向かう俺に、ガンキュウが長い廊下を笑顔で走りながら声をかけてきた。
「おめでとう。じゃ、煙草部屋まで競争しよ。」
ガンキュウは、前に聴いた話だと元運動部らしく、
その足の速さに追いつける訳がない。
本人は、ただの元運動部と言うが、その走る姿はプロのように美しく軽い。
でも名前も知らない仲間。ここの病院は皆んな仲間。仲間の仲間・・・。
このお話の為に、2021年12月吉日。
昔懐かしい東京大学附属病院を訪れたが、
涙だけが流れて辛い気持ちになった。
あの頃、今のようにインターネットが発達していて、
メタバースのようなサービスが有ったら、現在でもきっと仲間だろうと思うと、
まためそめそと涙が溢れてきた。
通称、ラキストが煙草部屋のみんなを、
青森県のイタコ伝説のように摩訶不思議に呼び寄せます!?
原案・シナリオ 安保拓
素材 魔王魂、背景写真補完の会
プログラミング 胡湖奈るん