作品「隠花生物/顕花生物」のレビュー
twitter-
胡桃りら
読後感がとんでもなく素晴らしい作品です。
終末世界の空気感と音楽がマッチして美しい映画のようでした。
やわらかいタッチの絵も作品とマッチしていて過剰な演出もなく
静かな作品の中にひっそり読者も存在しているような心地よいノベルゲームでした。
聖書に詳しい方はもっと楽しめるのかな~
話のスケールは壮大ですが人物一人ひとりが丁寧に描かれていて
置いてけぼりになることなくすっと世界に入り込めます。
以前ネット記事できのこが電気信号で会話をしているという論文が発表されたと
いうのをみたことがあってこの作品に恐ろしいものを感じています。
私たちが思っている以上に植物や菌たちは思考しているのかも!?
ちなみにきのこは50個ほど単語を使い分けているそうです。
菌類が使用する電気信号は人間の言語と非常によく似た構造だそうです。
【ここからネタバレ含む。クリックで表示】
でてくる人物みんなが悲しみを背負っていて、でも生きていかなきゃいけなくて。
そんな儚さや繊細さが美しいノベルでした。
このゲームをプレイする
隠花生物/顕花生物
評価
15

菌類と終末世界の退廃ダークファンタジー。
追加シナリオを加えた楽曲コラボ作品の完全版。
【3つの物語】
1、隠花生物~始まりの章~
植物工場で不死の実験に励む夫婦。
ある日、妻が亡くなり残された夫は禁忌の生き返り実験を行ってしまう。
2、隠花生物~黒胞病の章~
植物工場で働く女性研究員。ある日、身に覚えのない受胎告知を受ける。
故郷に帰り、悩みながらも異形の娘を育てることにするが……。
3、顕花生物~反逆の章~
病に覆われた世界で産まれた少女、マリア。
養護院で育てられ、幼なじみの少年たちと病をなくそうと約束をするが、
病魔の手は少しずつ迫ってきていた。
【プレイ時間】1周10分~50分(全部クリアで4時間程度)
【エンド数】全5種
【特徴】
菌類・植物・退廃・終末世界・パンデミック・純愛・多視点・
ハッピーエンドあり・寄生・因果・人類滅亡・楽曲コラボ企画
【隠花生物特設サイト/タイアップ商品】
http://yamaidekazuhito.com/inksbt/
※作曲家:山出和仁さんが運営されている隠花生物の特設サイトです。
ゲームのタイトル曲や作中曲は『隠花生物』と『顕花生物』に収録されています。
現在はCD販売終了したので、下記のPIXIV FANBOXの支援でDL可能です。
■隠花生物(PIXIV FANBOX): https://yamaide.fanbox.cc/posts/341195
■顕花生物(PIXIV FANBOX): https://yamaide.fanbox.cc/posts/2096286
【実況】
申し訳ありませんが、実況不可とさせて下さい。